[管理番号:9054]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳がん
症状:なし
投稿日:2020年12月14日
お忙しい中、患者の為にこんな素晴らしい環境を作ってくださ
り、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
12月12日土曜日に定期検査していただいたid○○の○○です。
まさかの術後1年で細胞診になってしまい帰宅してから、乳がんプラザで再勉強中です。
○○○○の術後病理では、乳管内進展に11センチ以上の非浸潤癌があったものの1ミリ以下の微小浸潤でした。
術前は大胸筋まで削ぐ予定と言われていましたが、術後、削ぐ必要がなかった。と言われました。
術後は薬もなく無治療です。
今回の細胞診でもし悪性とでてしまった場合、局所再発となるのですよね?大人しい微小浸潤癌から全摘にも関わらず一年で局所再発で今回は微小浸潤ではなくなることにショックと不安だらけです。
が、乳がんプラザを見て、田澤先生の回答を拝読させていただくと、局所再発はただ、手術の不備。
手術で取りなおせば予後は変わらないし、治療も基本的には変わらないと。
と、言うことははっきり言ってしまうと、局所再発は癌のタチの悪さというより最初の手術の先生の腕の問題ということなのでしょうか?
他の病院のドクターで、局所再発は再発転移の前触れで、治療法は基本的は抗がん剤と書いているドクターもいます。
なぜ、
そんな違う見解があるのでしょうか。
局所再発だったとして、私は根治は目指せますか?
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
Rotterリンパ節ですね。
診察中にも「強調」しておきましたが非常に小さい(3mm)もので、術後の反応性腫大でも何ら矛盾しません。
○○○○であれば、「細胞診を提案すること自体」ありえないことでしょう。
ただ私は細胞診に絶対の自信をもっているので、「○○だったら言われたであろう3か月後経過観察」よりは『細胞診で白黒つけては?』と提案したわけです。
★皆さん、「細胞診を勧められる=(医師は)悪性を疑っている」と思っているようですが、
(おそらく他の医師はそうなのでしょうが)私は(患者さんさえ希望すれば)「良性なら(経過観察ではなく)良性と確定させる方が(患者さんにとって)いいのでは?」という方針であるだけです。
そこのところ、勘違いしないようにお願いします。
なので、「もしも局所再発だったら…」的な先回りした思考は(現段階では)全く無用です。
シンプルに「経過観察よりは白黒つける方がいいよな」 それだけ考えていればいいのです。
「局所再発は再発転移の前触れで、治療法は基本的は抗がん剤と書いているドクターもいます。
なぜ、そんな違う見解があるのでしょうか。」
⇒私が、「それらの医師の見解」を推測すること自体、まったく無意味ですが…
1.局所の不備を病気のせいにして(患者さんからの非難の)矛先を変える
2.センチネルリンパ節生検が一般化する「前の時代」では、全例が腋窩郭清されていたので(基本的に)「リンパ節の取り残し」が現在より少なかったと思います。
つまり「その時代」には本当に取り残しではなく、(滅多にないことなので)全身再発の前触れとして対処すべきという意識が我々にもありました。
ただ、現在では「単純な取り残し」の可能性の方が高いと思います。
質問者様から 【質問2 】
ロッターリンパ節
性別:女性
年齢:46歳
病名:右乳がん全摘後
症状:なし
投稿日:2020年12月21日
田澤先生、こんにちは。
先日は回答ありがとうございました。
9054で質問させていただいたid ○○の○○です。
さて、自分なりに今の自分の状況を乳がんプラザで勉強中です
が、私の細胞診予定の場所は大胸筋ではなくロッターリンパ節と
いう場所なのですね。
ここは、リンパ節2と言うことですが、微
小浸潤1ミリ以下、センチネルリンパに転移なし、と言う術後病理診断に安心しきっていましたが、センチネルに転移なしでもいきなりリンパ節2にスキップ転移することがあるのでしょうか。
その場合も局所再発というのですよね?他のリンパ節には転移なしでロッターリンパ節単独転移というパターンはよくあることなのでしょうか?リンパ節2というのがどうにも納得いかず、、。
リンパ節2に転移していると言うことになれば、他のリンパ節にも転移があるのでは?と言う心配があります。
乳がんプラザを見させていただいていると、浸潤が2センチ以上あり、センチネルリンパ転移あり、そして、リンパ節1.2まで郭清というパターンが多く、微小浸潤でリンパ節に転移と言うパターンはなかなかありませんので、、。
微小浸潤1ミリ以下でグレード1のおとなしいと言われていたものでしたが癌の拡がりが11センチ以上あったのでロッターリンパ節に近かったからと考えるしかないのでしょうか。
局所再発でも、ロッターリンパ節となると予後は悪いのでしょうか。
乳がんプラザでリンパ節1は反応性腫大はあるがリンパ節2はなかなかないというようなコメントを見たのでやはりこれはリンパ節再発なのではないかと思ってしまいました。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
病理検査結果がまだ届いていないのですよね?
まずは、それをご確認ください。
前回のコピペ
Rotterリンパ節ですね。
診察中にも「強調」しておきましたが非常に小さい(3mm)もので、術後の反応性腫大でも何ら矛盾しません。
○○○○であれば、「細胞診を提案すること自体」ありえないことでしょう。
ただ私は細胞診に絶対の自信をもっているので、「○○だったら言われたであろう3か月後経過観察」よりは『細胞診で白黒つけては?』と提案したわけです。
★皆さん、「細胞診を勧められる=(医師は)悪性を疑っている」と思っているようですが、
(おそらく他の医師はそうなのでしょうが)私は(患者さんさえ希望すれば)
「良性なら(経過観察ではなく)良性と確定させる方が(患者さんにとって)いいのでは?」という方針であるだけです。
そこのところ、勘違いしないようにお願いします。
なので、「もしも局所再発だったら…」的な先回りした思考は(現段階では)全く無用です。
シンプルに「経過観察よりは白黒つける方がいいよな」 それだけ考えていればいいのです。