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遺伝性乳がんBRCA2陽性 ステージ3A(リンパ節転移4個) ルミナルA 抗がん剤の必要性について

[管理番号:9009]
性別:女性
年齢:42歳
病名:左乳管癌 T2,N2,M0 ステージ3A 脈管侵襲リンパ管有、静脈有 Ki67 20%程度 悪性度2
症状:
投稿日:2020年11月20日

田澤先生へ

お世話になっております。

日頃、Q&Aやコラムを拝見し、勉強させていただいています。

いろいろな情報発信をありがとうございます。

この度、遺伝性乳がんの検査でBRCA2が陽性との結果を受け、遺伝子カウンセリングを受けました。

今回、遺伝子カウンセリングを受けて、抗がん剤を強く推奨されました。

カウンセリング医師によると、リンパ節までに広がる強い癌に対しては、
ルミナルAだろうと、抗がん剤までやらないのは中途半端な治療になってしまうとのことです。

左胸全摘・リンパ郭清の手術を受け、2か月になります。

病理検査の結果、リンパ節転移が4個あるため、当初から抗がん剤を推奨されていました。

10年生存率は無治療で50%、ホルモン療法で上乗せ12%、抗がん剤で上乗せ11%とのことでしたが、
抗がん剤をなるべく受けたくなかったので、
左胸全摘後、放射線治療とタモキシフェンの服用をしていました。

カウンセリング医師は、卵巣・卵管の予防切除の話の前に、
乳がんの初発時の治療のできることをすべてやるのが筋ではとのことです。

たびたびQ&Aで【リンパ節転移4個以上・ルミナルA】に関しては難しい判断のようですが、
抗がん剤をやらない私の希望は、理解に苦しむようです。

オンコタイプを受けた場合は必ずハイリスクになるとの断言でした。

再発を防ぐことは重要ですが、この抵抗のある状態のまま、
望まない治療に進んでいくことに不安があります。

話が脱線してしまいましたが、
田澤先生が主治医でしたら、どうご判断されますか?
ご意見を伺えたら幸いに存じます。
  

ちなみにですが、抗がん剤の推奨はAC療法の後、ドセタキセル療法とのことです。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

複雑に考える必要はありません。
BRCA陽性であることと抗がん剤を結びつける必要はなし。
純粋にリンパ節転移4個以上ではOncotypeDXのエビデンスが高くない
  ↓
純粋に
1.ニュートラルな立ち位置ならば 抗がん剤を選択

2.どちらかと言えば抗がん剤をしたくない(質問者もこっちでしょうか?)⇒(エビデンスは高くないが)参考としてOncotypeDXする。