[管理番号:8910]
7ヶ月で急に大きくなったしこり
性別:女性
年齢:42歳
病名:
症状:しこり
投稿日:2020年10月2日
お世話になります。
嚢胞や石灰化の多い体質で、以前からこまめに乳腺外科専門医院で検診を受けており、数年前には一回疑わしい物があるとして針生検を受け、異常なしでした。
今回同じ右胸ですが、ある日生理前とはいえ明らかに胸が張る感じがあり、ふと触ってみると、上部の乳腺らしき線が固く触れ、一部が3センチほど明らかなしこりになっていました。
授乳時代の乳腺炎のような感じで張り感があり、痛みというほどではありません。
すぐに翌々日診察エコーしてもらい、この病院は標準治療を掲げていますが、画像と生検の間にMRIを挟むという特色?があり、
まずMRIと言われましたが、針生検を先にするのはだめですか?
と聞いたところ、先生も即答でそれがいいかもしれないとのことで、その場でバネ式(バチンと音がして数カ所採ったので、そうだと思います)生検をしてもらい、現在結果待ちです。
それなりに動揺していたので細かいことを聞き忘れたのが悔やまれるのですが、画像見た感じゆるい瓢箪型で、中身は黒く、輪郭は割とはっきりしていたように思います。
正確な大きさも聞きそびれたのですが、触った感じで一番幅のある部分が3センチほどかと。
またそれとは別に、左胸にも新しい小さいものができているとのことで、こちらも生検してもらっても構わないと言ったのですが、それはまた右胸の結果次第となりました。
先生は、嚢胞かもしれないし、とおっしゃって、その他の繊維腺腫や葉状腫瘍などには触れなかったのですが、(この段階で言っても混乱させるだけと思われたのかなと)子供たちが受験や卒業を控えており、見通しを持つため可能性のあるものに関して、調べておきたいなと思っています。
これだけの情報でお聞きするのは心苦しいのですが、考えられるものについて教えていただけたらありがたいです。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「画像見た感じゆるい瓢箪型で、中身は黒く、輪郭は割とはっきりしていた」と「7ヶ月で急に大きくなった」と「先生は、嚢胞かもしれないし、とおっしゃって」が手懸りとなります。
「これだけの情報でお聞きするのは心苦しいのですが、考えられるものについて教えていただけたらありがたいです」
⇒嚢胞の場合には(針を刺すと)液体が漏れて萎んでくるので、今回は(そのようなことが無いようなので)嚢胞ではないと想定されます。
急に大きくなる腫瘍
1.葉状腫瘍
2.癌(境界明瞭でも癌はあります)
3.線維腺腫(42歳だと線維腺腫でも大きくなることはあります)
質問者様から 【質問2 】
再質問です。
急に大きくなったしこり
性別:女性
年齢:42
病名:
症状:急に大きくなったしこり
投稿日:2020年10月8日
田澤先生、前回は質問にお答えいただきありがとうございます。
葉状腫瘍、乳がん、線維腺腫とのことで、自分なりに調べたのち、主治医はどの可能性を強く疑っているか、どうしても気になり、話だけ聞きに診察に行ってまいりました。
すると、先生は、葉状腫瘍、乳がん、そして悪性リンパ腫の三つを疑っているとのこと。
他の可能性は考えていないですか?と聞いたのですが、ないと思うとはっきり言われました。
葉状腫瘍と乳がんの場合は来月手術、悪性リンパ腫なら血液内科のあるところに転院になるとのことで、思ってもみなかった病名が出てきたことで、またしてもかなり動揺してしまいました。
悪性リンパ腫というのは、こういったきゅうに成長するしこりの場合疑われるものなのでしょうか?
それとも左胸にも新たなものが見つかったために出てきた可能性なのか…
他の悪性リンパ腫の症状に心当たりもなく、途方に暮れています。
とはいえこの中では葉状腫瘍を一番疑っておられるようではありましたが、そうなると良性なのかどうかが非常に心配で、あと一週間がはてしなく感じられます。
この、7ヶ月で5ミリ→2.5センチというスピードは、葉状腫瘍の症例の中ではよく見られるものですか?
成長スピードと悪性度の関係はあるのでしょうか。
QアンドAを見返す限り、2.5センチという大きさ的には悪性であることは稀なようですが、スピードとしてどのようにお考えか、
お聞きできたらありがたいです。
とりとめもなく不安をぶつける文章になってしまったことお許しください。
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
組織診断の結果は出るので、憶測で「あれこれ」悩んでも無意味です。
ただ、悪性リンパ腫は頻度的に無いと思います。
質問者様から 【結果3 】
乳がんでした
性別:女性
年齢:42
病名:浸潤性乳管がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
10月半ばに診断、末にサブタイプ含む検査結果が出て、結果ステージ2aの乳がんでした。ルミナールBタイプです。
増殖度は高く、グレード3、ki60%。
幸いリンパ転移はなしでした。
その後大学病院に転院し、11月半ばから術前化学療法開始しており、順調に薬の効果を感じているところです。
娘結節?なども含めたひろがり方や、できるなら放射線治療を省きたい考えから、温存できたとしても全摘を希望するつもりなので、今受けている治療は田澤先生の否定される、無意味な術前化学療法、しかも一部治験を含むものということになりますが、毎回主治医がエコーするとの話や、この病院での治療成績、メリットデメリットを聞いた上で決め、幸い腫瘍の縮小を実感できているので、賭けではありましたが今は化学療法のしんどさを乗り越えるモチベーションになっています。
<Q&A結果>