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プレドニンを服用してからの、診療方針について。

[管理番号:8771]
性別:女性
年齢:42歳
病名:肉芽腫乳腺炎
症状:痛み
投稿日:2020年7月27日

・1年前に左乳房にしこりがあり切除しました。
しこりの細胞診などは良性のもので1か月後傷口より膿がでて排膿・ドレーンをいれてその時に「肉芽腫乳腺炎」との診断をもらいました。
その後プレドニンを5mグラム・10ミリグラムと変更をしてきました。
エコー的には少しずつ小さくなっていきました。
患部のエコー的には流動的にあり固まったものではありませんでした。
しばらく4月に主治医が転任にて変更になり、5月下旬の受診にて長い間服用しているには変化がみられないので40ミリグラムの処方にきりかわりました。
その後1か月後の受診にて「「見にくかったり・・などの副作用がでてきてる・患部の痛みはジワジワ・なんか押されているような感覚」と伝えると、35ミリグラムに減量となりました。
7月の受診にて、患部の大きさは変化なく29ミリ
弱で痛みは変わりなくあります・患部の大きさは丸くなっています。
「長い間服用できるものではないので、気になるなら手術にてとろうか・とったほうがいい」といわれました。
   やはり手術したほうがいいのか・プレドニンの効果は今後期待できないものなのか、またプレドニンを服用していますが、減薬などしていかず手術の運びになるのでしょうか? 以前の手術にて膿がでたことの恐怖もあります。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

率直に言って、
肉芽腫性乳腺炎の治療には「経験」が必要です。

おそらくその主治医は「プレドニンによる治療経験が乏しい」から、「現状」や「将来」にビジョンが持てないのだと思います。

★事実として
私が江戸川病院に赴任してから肉芽腫性乳腺炎の治療は20名以上いると思いますが
(ほぼ全てが、「他院で治療できずに転院」)
 1人の例外なく、ステロイドで治癒しています。

「やはり手術したほうがいいのか・プレドニンの効果は今後期待できないものなのか」
⇒正直な話…

 手術が必要だとは思いません。
 プレドニンは(場当たり的ではなく)、きちんと漸減させながら(時に再燃した場合にはMMTEでvolume reductionしながら)治癒に持っていけると思います。(それが「事実」なのです)

 QAをやっているから、これだけの経験ができ、結果そのような結論となります。