[管理番号:8571]
性別:女性
年齢:42歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年5月26日
いつも拝見させていただいております。
田澤先生、大変お忙しいとは思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
11月に自分でしこりに気づき受診し、針生検したところ陽性。
リンパについては、しこりがあったものの針生検では陰性。
その後12月から術前化学療法 ddAC + weeklyパクリタキセル をして、6月(中旬)日に手術を控えています。
その手術の際の、腋窩郭清についてご意見いただければと思います。
1.術前化学療法を行った場合、リンパの流れが変わることがあり、センチネルリンパ生検を行って陰性でも転移していることがある
2.リンパの針生検については陰性だったものの、その後化学療法を行って、腋のしこりが小さくなってきているので、腋に転移していたと考えることもできる
以上2点から、センチネルリンパ生検をせずに、レベル2まで郭清をする提案を主治医からされていますが、田澤先生であればどうされますか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「1.術前化学療法を行った場合、リンパの流れが変わることがあり、センチネルリンパ生検を行って陰性でも転移していることがある
2.リンパの針生検については陰性だったものの、その後化学療法を行って、腋のしこりが小さくなってきているので、腋に転移していたと考えることもできる
以上2点から、センチネルリンパ生検をせずに、レベル2まで郭清をする提案を主治医からされていますが、田澤先生であればどうされますか。」
⇒物事は整理して考えなくてはなりません。
術前抗がん剤後の手術は、あくまでも「抗がん剤する前の状態を基に行わなくてはならない」
つまり質問者の場合は
主治医が「細胞診では陰性だったけど、外している自覚がある=抗がん剤前の評価では転移陽性」と考えている以上、郭清すべきです。