[管理番号:347]
性別:女性
年齢:42歳
はじまして
40代で乳がん検診で引っかかり細胞診もしてます。
1回目の病院は、乳がん専門の病院ではなく色々不安もあった病院も変わり、今の病院で2年目になります。
のう胞が複数あるため経過観察をしてます。
昨日検査マンモ、超音波やってきました。
複数ののう胞が両方あるが経過観察1年したら、検査に来て下さいでした。
右の乳首の下辺りに血管腫があるって言われました、2年前からあったのですが、私も見ても紫色に変わってます。
先生がひろがってきたっら、そこだけとるそうです。
血管腫は、乳がんになるでしょうか?
手術した場合どんな治療なでしょうか?
後のう胞は、先生は、乳腺の老化だから将来癌かにならない言われましたが、不安な気持ちがあり、様子みていいでしょうか?
検査が色々できる大学病院の方がいいか悩んでます。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
おはようございます。田澤です。
「多発のう胞」があり、「マンモと超音波」で『血管腫?』との診断
果たして正しい診断なのか?疑問があります。
回答
「右の乳首の下辺りに血管腫があるって言われました、2年前からあったのですが、私も見ても紫色に変わってます」
⇒本当に血管腫でしょうか?
「2年前からあって、紫色に変わっている」
⇒ただ単に「血性嚢胞(嚢胞内に出血して血液が充満している」ではないのでしょうか?
乳腺にできる「血管腫」はとても珍しいのです。
乳腺皮膚表面に「盛り上がるように」あるのでしょうか?
「血管腫は、乳がんになるでしょうか?」
⇒(本当に)血管腫であれば、「乳癌になりません」
血管腫は(組織学的に『つまり顕微鏡でみると』)血管肉腫との区別が必要となります。
但し、今回は「組織検査をして」血管腫という診断となっていないので、あてはまりません。
◎むしろ問題なのは「嚢胞内腫瘍」であり、この場合には「血性」となることが多いのです。
「嚢胞内腫瘍」であれば、「良性~悪性(癌)」まであります。
「のう胞は、先生は、乳腺の老化だから将来癌かにならない言われましたが、不安な気持ちがあり様子みていいでしょうか?」
⇒嚢胞は癌にはなりません。
ただし、本当に「嚢胞」なのかは「きちんと」医師自身がする超音波で確認が必要です。
「検査が色々できる大学病院の方がいいか悩んでます。」
⇒大学病院へ行くのは、「無駄にMRIを撮られる」だけで勧められません。
◎診断に「MRI」など不要です。
きちんと「超音波ができる医師」であれば、全くそれで十分なのです。そして必要なら「組織検査」をするのです。