[管理番号:7903]
性別:女性
年齢:48歳
病名:左乳房非浸潤性がん 0ステージ
症状:血性乳頭分泌単孔 左乳輪の外側下のしこり
田澤先生、初めまして。
どうぞよろしくお願い致します。
先週の水曜日、左乳房の非浸潤性がん0ステージと告知を受けました。
血性乳頭分泌の細胞診ではがん細胞があり乳頭にもがんがある可能性がある、MRIの所見より7cmと範囲が広い、更に乳房全体に石灰化が見られる、これらのことより左乳房全摘出術を勧められました。
乳房再建について質問すると、乳房が大きいため(Fカップ)腹部からの自家組織再建が妥当と勧められました。
調べてみると手術時間が長いこともあり(一日中と言われました)体への侵襲が不安です。
他に方法はないのだろうかと思い、相談をさせて頂きました。
先ずは、全摘以外に方法はないのかということ。
乳輪を残せない、7cmという大きさ、全体的な石灰化のことを考えると部分切除は難しいのでしょうか。
また全摘となった場合、腹部からの自家組織再建の患者の満足度というのはどうなのか。
侵襲が大きいため身体への負担が気になります。
そこまでリスクをかけて満足できないのではないかと不安です。
田澤先生ならばどのように考えるのでしょうか。
ご助言お願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「先ずは、全摘以外に方法はないのかということ。乳輪を残せない、7cmという大きさ、全体的な石灰化のことを考えると部分切除は難しいのでしょうか。」
⇒「血性乳頭分泌の細胞診ではがん細胞があり乳頭にもがんがある可能性がある」のは、間違いですが…(乳癌が乳管から出る以上、分泌液が乳頭から出ることと、乳頭に癌があることは全く無関係!)
ただ、「7cmという大きさ、全体的な石灰化」からは、全摘が安全なようです。
「また全摘となった場合、腹部からの自家組織再建の患者の満足度というのはどうなのか。」
⇒仕上がりはやはりいいですよ。(現在インプラントの供給制限があるので、尚更「自家組織」が選択されるでしょう)
質問者様から 【結果2 】
応答して頂きありがとうございました
性別:女性
年齢:48歳
病名:左乳房非浸潤乳管がん ステージ0
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
田澤先生、お忙しい中、早々にご返信頂きありがとうございました。結果ではありませんが、お礼をしたくこの場所を活用させて頂きます。
先生にズバリと応答して頂き、安心することができました。同じ医療者として尊敬するのはもちろんのこと、田澤先生のような医師が存在することに救われる気持ちで一杯です。
患者というのは突然のクライシスの中で不安を感じ、たくさんの疑問を持ちながら、それを表出できる場所が少ないということを痛感しました。今回、田澤先生に応答して頂いてなかったら、不安と不信感に苦しめられていたと思います。先生が応答してくれたとこ、それだけで命を救われたと感じるんだと思いました。
先生の姿勢に、人としてあるべき姿を学ばせて頂きました。
本当にありがとうございました。
<Q&A結果>