[管理番号:7892]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳癌
症状:
田澤先生、よろしくお願いいたします。
2018年10月に左乳房温存手術(グレード2、ki40、脈管侵襲有、ルミナールb)
同12月より化学療法その後放射線治療
2019年4月よりタモキシフェン服用開始しています。
田澤先生にお伺いしたいことが2点あります。
化学療法の影響で2019年1月下旬を最後に月経が止まっています。
止まってからどのくらいの時期に何を調べて、どのような薬に変更になるのでしょうか?
また、局所再発や転移などの発見のためには術後の検査はどのように行うのがいいのでしょうか?
田澤先生のご意見をいただきたくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
化学療法閉経は、通常の閉経とは「全く」異なります。
あくまでも「一時的な」閉経と考えましょう。
通常の閉経ならば、「最終月経から1年以上」経てば閉経と呼びますが、「化学療法閉経は(それとは)似て非なるもの」
私の経験では、化学療法閉経では「最終月経から1年では早すぎる=アロマターゼ阻害剤へ変更すると月経再開していまう=良くない」のです。
最低でも「最終月経から1年半」は空けてから「エストラジオール」を測定し、閉経値ならば、閉経と考え(閉経後のホルモン療法剤である)アロマターゼ阻害剤へと変更します。
「化学療法の影響で2019年1月下旬を最後に月経が止まっています。止まってからどのくらいの時期に何を調べて、どのような薬に変更になるのでしょうか?」
⇒上記通り。
最低でも1年半以上空けてから、更にエストラジオールを測定し、閉経値ならばアロマターゼ阻害剤へ変更となります。
「また、局所再発や転移などの発見のためには術後の検査はどのように行うのがいいのでしょうか?」
⇒半年に1回の超音波とマーカー採血です。