Site Overlay

予後:根治困難

[管理番号:7887]
性別:女性
年齢:45歳
病名:左乳癌 トリプルネガティブ
症状:

はじめまして。
昨年12月末に全摘手術と腋窩リンパ節郭清を行いました。
術前、術後に抗がん剤、リンパ節転移があったので術後に放射線を25回、その後、再発の低下を期待してゼローダを8クール行いました。

8月の採血時に腫瘍マーカー(CA15-3)が上昇し、9月の定期健診時も上昇。
エコー検査で腋窩に大きくなったリンパ節があるとわかり、取りこぼしの可能性を考え、その場で生検しましたが結果は異常所見なし。

CT撮影でも異常所見なかったのですが腫瘍マーカーの上昇が気になりPET検査を行ったところ縦隔と両側鎖骨上リンパ節再発と左肺転移疑いとの診断でした。
主治医曰く、もともとの癌の性質がKi-67:30%↑ 核異型3とおとなしいタイプのものではないので今後は根治が困難でなるべく早く抗がん剤治療を開始して継続していくしかないとのことで不安です。

質問としてはほかに治療法がないのか?先進医療の対象なのか?予後不良で深刻な状態なのか?です。
お忙しい中、恐れ入りますがよろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「縦隔と両側鎖骨上リンパ節再発と左肺転移疑い」「質問としてはほかに治療法がないのか?」
⇒「他にない」というのではなく、「順番」があるのです。

 やはり、最初に「抗がん剤」⇒(術後に放射線をかけていない部位には)「放射線」という順番になります。

「先進医療の対象なのか?」
⇒まずは上記のように「普通に」治療すべきです。

「予後不良で深刻な状態なのか?」
⇒肺転移疑い 次第かもしれません。

 まずは「いい状態(可能であれば、画像上消失+マーカー正常化)」を作ることです。(そのための抗がん剤)