[管理番号:7714]
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳癌
症状:なし
5月に乳がんで右胸全摘手術をしました。
全摘手術は自分で希望し、針生検と全身麻酔の検査をしただけで、転移してないかなどのしてないかなどの検査は必要ないように言われました。
病理検査で、リンパへの転移もなくステージ1で、今後10年タモキシフェンを服用となりました。
3か月ごとに通院して血液検査はするそうです。
それで落ち着いていたのですが、最近、乳がんになり手術された方がいて、リンパ転移もなくホルモン療法のみと同じような状態です。
でも、
術前にMRIやCTもとったり、いろいろな検査をしたそうです。
アメリカでしかしてない検査もお願いしてやったそうです。
私も再発、転移が恐ろしくてたまらないので、何度も医師には全身検査しなくていいのかと
しなくていいのかと質問してるのですが、「必要ない、こわがりすぎ、
症状が出てから治療しても、検査漬けでいても治療成果は変わらない」と何もしてない状態です。
本当に今の状態で大丈夫なのでしょうか?希望するまま検査もしてくれないので医師への不信感も芽生えてきました。
セカンドオピニオンも考えていますがえていますが、今の段階でセカンドオピニオンのメリットってありますか?
今の主治医の言う「必要ない検査はしない」は信じていいのですか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「術前にMRIやCTもとったり、いろいろな検査をした」
⇒当院でも(早期乳癌で)そんな「無駄な被爆」を伴う検査はしません。
早期乳癌で手術時に遠隔転移を伴っていることは極めて稀なのです。
またMRIは(被爆はありませんが)「乳房内の癌の拡がり」を見るためなので「全摘手術は自分で希望」という質問者には不要です。
「アメリカでしかしてない検査もお願いしてやった」
⇒OncotypeDXですね。
これは「Ki67がグレーゾーン」である際に適応となります。(質問者には、該当しなかったのでは? 一度確認してみましょう)
『今週のコラム98~101』を熟読してみてください。
今週のコラム 98回目 ♯このグレーゾーンを「AとBに分ける」ためにOncotypeDXがあるのです。
今週のコラム 99回目 ★グレードは「参考程度」ということでいいですね?
今週のコラム 100回目 !「若いから」抗ガン剤をしましょう。は過ちなのです。
今週のコラム 101回目 (Ki67が20代はluminal Aの可能性が圧倒的に高く)本当に「Aなのか、Bなのか迷うのは30代以降」と言えるのです。
質問者様から 【質問2 】
オンコタイプについて
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳癌
症状:なし
先日はご回答ありがとうございました。
安心できました。
そこでまた疑問に思ったのですが、Ki67は15でした。
微妙です。
先生はオンコタイプ、調べてみるべきだと思われますか?
どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「Ki67は15でした。微妙です。」
⇒微妙??
立派なルミナールAです。(私からOncotypeDXを勧めることはありません)
★患者さん側から、「念のために」希望します!ということで行うことは勿論ありますが。