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粘着性の癌

[管理番号:7614]
性別:女性
年齢:57歳
病名:
症状:

妻ですが、人間ドックで左の異常乳房奥にしこりを感じ2年くらい申告しましたが、以上ないということでしたが。
妻が気になるというので違う箇所で人間ドック検診をしたら、結果として30ミリ近いしこりが、粘着性の癌と診断されました。

現在、転移などを調べていますがこの大きさでは温存での摘出は難しいでしょうか?
全摘出ならホルモン治療? 温存なら放射線治療も必要と、再発の可能性は否定できないと、脇のしたの奥あたりになります。

本人より心配でしょうがありません。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「2年くらい申告しましたが、以上ない」「結果として30ミリ近いしこりが、粘着癌と診断」
⇒かなり大人しいのでしょう。

「現在、転移などを調べていますがこの大きさでは温存での摘出は難しいでしょうか?」
⇒MRI次第です。

 MRIで限局なら可能なように思います。(部位的に端のようなので)
 ただし、「どの程度、変形するのか?」は全体のvolumeとの比なので不明です。

「全摘出ならホルモン治療? 温存なら放射線治療も必要と、再発の可能性は否定できない」
⇒今週のコラム159~始まる「乳癌診療の基本」をよく読んでください。

 大事なことは治療を「局所療法と全身療法」に明確に分けることなのです。