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リュープリン注射の必要性

[管理番号:7536]
性別:女性
年齢:45歳
病名:浸潤性乳管がん(ルミナールA 腫瘍径1.5cm)
症状:

初めて質問させていただきます。

6月初旬に温存手術を終えて1ヵ月が経ちます。

もうすぐ放射線治療を開始して、その後ホルモン療法に入る予定ですが、主治医よりタモキシフェンに追加でリュープリンも使用する、と言われました。

理由としては、センチネルリンパ生検にて2ミリ以下ですが3個とったうち1個に微小転移があったから、ということでした。
(なので、リンパ節郭清はしておりません)

このケースでは、ホルモン内服薬にリュープリンを追加で2,3年使用するのが標準的な治療ということになるのでしょうか?
ご意見をお聞かせください。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

45歳という年齢からするとLH-RHagonistによる上乗せはないでしょう。
「微小転移」ではそもそもハイリスクには当てはまらないので(私なら)併用しません。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

併用を受け入れるべきでしょうか・・・
性別:女性
年齢:45歳
病名:浸潤性右乳管がん
症状:

お世話になります。
前回は質問にご回答いただきありがとうございました。

再度、質問させていただきます。

私の病理結果は下記の通りです。

組織診(針生検)ER+(>95%)、PgR+(90%)、HER2-(1+)
        Ki-67 6.6%(46/700 at hot spot)

術後病理結果  
        pTlc(12×11㎜), f, Ly0, V0, ElC(-),
comedo necrosis(-), nuclear grade1(2+1),
histological grade1(2+2+1),
surgical margin(-,1.1mm)

Ki-67 等は術後再判定はしていません。
センチネルリンパ節1個に
微小転移があった為、最終的にステージはⅠAからⅡAに上がりました。

おとなしいタイプのがんだと思うが、腫瘍径が小さいのにセンチネルリンパ節に転移があったのが気にはなる・・との主治医の話もあり、
私自身、もう一段階上の確定診断が欲しかったのでオンコタイプDXの検査もしました。
結果は、RS 14、9年遠隔再発率AI/TAM単独14%、化学療法上乗せ効果なし でした。

①主治医が上記の結果を踏まえた上で、リュープリンまで併用すると言っているのは、現在のガイドラインの中でステージⅡの適応があるからでしょうか?(先生のコラムに追加になったとありましたし、主治医の転移があったからという言葉からもそういう理由かと思っています)

だとすると、確かに微小とは言えセンチネル1個に転移があった為
ステージはⅡになってしまいましたが、この場合のステージ結果はリュープリン併用有無に関して重要視されるべきものなのでしょうか?
ガイドライン上の指針であれば、それも一理あるということで主治医の判断に任せるしかないのでしょうか?
リュープリン併用の効果を期待する理由が、全体的に見た時に自分には本当にあるのか疑問に感じています。

前回の回答では、年齢、微小転移はハイリスクではないという理由から上乗せ効果は低い為、田澤先生なら併用しないとのことでしたが、詳細結果をご覧になった上でさらにご意見をお聞かせくださいますよう宜しくお願い致します。

②放射線治療についてですが、主治医からは術後乳房のみの照射というオーダーが出ていますが、腋窩、鎖骨下については照射の必要はないと思われますか?(放射線治療科の先生からは、乳房照射の範囲でも少しは腋窩にかかること、主治医から再発リスクは低いとのことで腋窩他については照射オーダーなし、と言われました)

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

私の回答に変更はありません。

「詳細結果をご覧になった上でさらにご意見をお聞かせください」
⇒併用しません。(前回と変更なし)

「腋窩、鎖骨下については照射の必要はないと思われますか?」
⇒勿論不要です。