[管理番号:7531]
性別:女性
年齢:54歳
病名:乳がん
症状:胸骨の痛み
田澤先生、
お忙しい中、このような場を設けていただきまして、
ありがとうございます。
私は、2016年11月に浸潤性乳管がん(Stage1)にて、
部分切除及び放射線治療を行ない、
現在までアリミデックスを服用しています。
術後2年半を過ぎたころから胸骨と肩甲骨の痛みが生じ、
寝返りが打てないほど痛みが増したので、
整形外科で、痛みの生じる部分に注射を打ってもらい、
痛み止めも内服しましたが、効果がありませんでした。
骨転移が心配になり、被爆が気になりましたが、
骨シンチ検査を受け、先日、検査結果が出ました。
画像所見は、
「骨転移は指摘できません。
痛みの部位に一致して変性とtracerの集積があります。
変性による変化と考えます」
と書かれてました。
質問になります。
①『変性による変化』とは何でしょうか?
②tracerの集積があっても骨転移でないこともあるのでしょうか?
外来では、骨転移ではなかったので、安堵してしまい、
何の質問もしませんでしたが、
帰宅して落ち着いて画像所見をみると
いろいろ心配になってしまいました。
(痛みも継続中です)
無知な質問でお恥ずかしいのですが、
ご回答下さいますよう、
宜しくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「①『変性による変化』とは何でしょうか? 」
→人間は皆、年齢とともに変性(言い換えれば老化)するのです。
代表的なのが過重骨である椎体(背骨)や大関節(肩など)
「②tracerの集積があっても骨転移でないこともあるのでしょうか?」
→勿論!
画像所見に書いてある通り「変性でも」起こります。