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今後の治療、抗がん剤の必要性

[管理番号:7279]
性別:女性
年齢:41歳
病名:右浸潤性乳癌
症状:

2014年 DCISで乳房温存手術し、
その後、エコーで経過観察していました。

2016年8月 第1子出産しました。

2018年に第2子を妊娠し、妊娠期間中に徐々にしこりのようなものを感じ再診し、2018年10月にエコー検査をしましたが、腫瘤はあるが血流がないため、悪性腫瘍ではないだろうとのことで経過観察となりました。

その後も大きくなっていると感じ、12月に再診したところ、エコーでも腫瘤は血流豊富であり、再発が疑われ、すぐに乳房切除しました。

病理結果: solid tubular carcinoma
境界明瞭な腫瘤を作り、38×28×22mm大
乳管内進展はない
核 grade=3(3+3) 組織 grade= Ⅲ(3+3+3)
脈管侵襲像は明らかでない 断端陰性

ER、PrR陽性
Her2 陰性

その後、2019年1月に出産しました。

リンパ節の腫脹はないと言われています。

今後、造影MRIとPETの予定です。

サブタイプのことは聞いていません。

Ki67は調べなくていいのでしょうか。

主治医からは妊娠期は血流が豊富なため、抗がん剤が必要と言われています。

妊娠期の再発は抗がん剤が必要なのでしょうか。

先生ならばどんな治療をしますか。

抗がん剤をやるのであれば、何を行うのでしょうか。

病歴の中で、エコーで血流がないから、問題ないという解釈は普通なのでしょうか。

結果として、悪性、再発だったので、疑問を感じています。

妊娠期に急に増大することはよくあることなのでしょうか。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「今後、造影MRIとPETの予定です。」
→MRI?

 何のため?
 MRIは「術前に」拡がり診断目的ですよ?

「Ki67は調べなくていいのでしょうか。」
→当然調べるべきです。

「主治医からは妊娠期は血流が豊富なため、抗がん剤が必要と言われています。」
→ナンセンス!(根拠がない)

「妊娠期の再発は抗がん剤が必要なのでしょうか。」
→ナンセンス!
 妊娠期は無関係です。

「先生ならばどんな治療をしますか。」
→ルミナールタイプなのだから、普通にKi67を調べて(グレーゾーンなら)OncotypeDXします。

 もしもルミナールAならタモキシフェン
 ルミナールBならTC→タモキシフェン

「抗がん剤をやるのであれば、何を行うのでしょうか。」
→TC

「病歴の中で、エコーで血流がないから、問題ないという解釈は普通なのでしょうか。」
→ナンセンス!

「妊娠期に急に増大することはよくあることなのでしょうか。」
→妊娠とは無関係。

 (結果として)癌だったから、増大したのでしょう。