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全摘後の母乳、放射線治療について

[管理番号:7278]
性別:女性
年齢:39歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:乳腺全摘手術後に母乳の分泌

はじめまして。
質問させていただきます。

二か月半前(1/(下旬))に乳頭乳輪温存皮下乳腺
全摘手術を受けました。

癌発覚時(昨年末)に授乳中だったのですぐに断乳はしています。
しかし術後一か月ほどして全摘した方の胸から母乳が出ていることに気が付きました。

外来診察で主治医にも確かめてもらったので、母乳に間違いはありません。
主治医も母乳がまた出たことは大変驚いていました。

全摘後はタモキシフェンの服用のみです。

質問は、【残った乳腺に放射線治療をしなくて大丈夫なのか?】という事です。

主治医は放射線はいらないと言うのですが、
「通常はしないから」とういう納得の出来る説明じゃなかったので、不安です。
そもそも全摘後にまた母乳が出たこと自体が不安です。
摘出検体の切断面は陰性で取り残しは無いとの事ですが。

部分切除の場合は残った乳腺への放射線治療は必須だと言われましたが、、私も母乳が出るほどは乳腺が残ってるという事ですよね。

診断は浸潤性乳管癌(ステージ1)

腫瘍の大きさは6.5×5ミリ、5×5ミリのものが離れた所にあったので全摘になりました。

ホルモン受容体陽性、HER2陰性、Ki67-15%です。
リンパ節転移なし。

オンコタイプDXも受けていて、再発スコア:9 (低リスク群)、9年遠隔再発率:3% 、化学療法の上乗せ効果:<1%です。

先生のご意見を頂きたく存じます。

よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「私も母乳が出るほどは乳腺が残ってるという事ですよね。」
→乳頭を残しているわけですから、「当然と言えば、当然」です。

【残った乳腺に放射線治療をしなくて大丈夫なのか?】
→「そもそも論」となりますが…

 「乳頭乳輪温存」は、所謂「全摘」とは異なります。
 言い換えれば「乳腺を少量残存させることは大前提」だったわけですから、「母乳が出た、出ない」で(その前提には)何の変化も無いわけです。(単に「事実が可視化されて、実感した」ということにすぎません)

 方針変更は必要ないでしょう。(予定通りのわけですから)