[管理番号:7256]
性別:女性
年齢:47歳
病名:
症状:ノルバデックス服用1年で卵巣が5cmに腫れていることが分かりました。
質問者様の別の質問新たな管理番号としました。 質問者様の別の質問は下記をクリックしてください。 管理番号:6267「センチネルリンパ節生検について」 |
管理番号6267
で以前質問させて頂きました。
ありがとうございます。
以前とは全く関係のない質問です。
新たにお伺いしたく質問させて頂きます。
手術から約1年、その後すぐノルバデックス服用開始して、今に至っています。
先日、婦人科検診をしたところ、
左の卵巣のみ、約5cmの大きさになってるとの事で、
腫瘍マーカーとホルモン値の測定検査をして、検査結果待ちです。
現在47歳、
生理は、ノルバデックスを飲み始めて、しばらくの間普通にありましたが、
月ごとにだんだん量が減っていき、
ここ2か月間、生理は来ていません。
婦人科の先生は、
ノルバデックスの副作用が考えられるので、
今後、乳腺の先生と相談しながら、
治療を決めましょうとの事でした。
そこで、質問なのですが、
1.ノルバデックスの副作用で卵巣が腫れているのであれば、
まずは休薬して様子見をする事になるのでしょうか?
2.そして、休薬して卵巣が小さくなってきたら、またノルバデックスを再開するのでしょうか?
それとも、やはりノルバデックスの副作用だと判断して、薬も飲まず、無治療となるのでしょうか?
3.私としては、再発転移が怖いので、できれば内分泌療法を続けたいと思っています。
その為には、お薬を変更する、ゾラテックスにする・・・など、
先生であれば、どのようにお考えでしょうか?
4.お薬を続ける為にも卵巣を摘出してしまう事も考えています。
その様な事をされる方も実際いらっしゃるのでしょうか?
お薬を止めてしまったら、再発転移の心配をして今後生きていくのは、想像するだけで辛くて、
できれば何とかして治療を続けたいのです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問内容が重複しているので(勝手に纏めて)シンプルに回答します。
1.ほぼ間違いなくタモキシフェンによる卵巣腫大である。
2.緊急性のある場合(大きすぎて卵巣茎捻転のリスクが大きい)は「タモキシフェン休薬」と同時に「LH-RHagonist」併用を開始
3.緊急性が無い場合には「まず、タモキシフェンを休薬」→(卵巣が縮小することを確認したうえで)→「タモキシフェン+LH-RHagonist併用」開始
4.(併用して)卵巣が落ち着いていることをある程度の期間確認したら、「LH-RHagonistの併用終了を検討(副作用が大丈夫ならそのまま併用したままでも問題無)
質問者様から 【質問2 卵巣腫大でリュープリンに変更なのですが】
性別:女性
年齢:47歳
病名:乳癌ルミナールA
症状:卵巣腫大でリュープリンに変更になりました。
先日質問させて頂きました。
無治療になる事を恐れていたので、LH-RHagonist併用を教えて頂き、とても嬉しかったです。
ありがとうございます。
その後、腫瘍マーカー問題なし、
エストラジオール(E2)は174
と検査結果が出て、
そのついでに再度エコーで卵巣を見てもらったら、
2週間前5cmだった卵巣が6cmに拡大してました。
大きさから言えば、手術も視野に入れる大きさですが、
乳腺の先生と相談してくださいとの事でした。
乳腺の先生に状況を話したところ、
すぐにノルバデックスは中止で、
4/上からLH-RHagonist(リュープリン)をすることになりました。
卵巣腫大についてネットで色々調べてたところ、
私と同じような症状に見舞われ、
タモを休薬したところ卵巣が縮小し、
それを確認と同時にLH-RHagonist+エキセメスタンを開始したという人がいました。
とりあえず、私はリュープリン注射のみの治療になったのですが、
エキセメスタンを併用した方がいいのでしょうか?
エキセメスタンは閉経後のお薬のようですが、
リュープリンで卵巣機能を止めれば、閉経後のお薬が併用できるのでしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「それを確認と同時にLH-RHagonist+エキセメスタンを開始した」
→適応外診療です。
決して行ってはいけません。(保険診療なのだから)
『今週のコラム 136回目 決して適応外診療を勧めることはありません。今回のガイドラインの記載には正直、迷惑であり驚いています』をご一読ください。
「エキセメスタンを併用した方がいいのでしょうか?」
→決して行ってはいけません。(上記)
「エキセメスタンは閉経後のお薬のようですが、リュープリンで卵巣機能を止めれば、閉経後のお薬が併用できるのでしょうか?」
→適応外診療(上記)
質問者様から 【質問3 卵巣腫大でのホルモン治療について】
性別:女性
年齢:47歳
病名:乳癌ルミナールA
症状:卵巣腫大でリュープリンに変更になりました。
管理番号7256で質問させて頂きました。
いつも簡潔な回答を頂けて、心から感謝しております。
ありがとうございます。
乳癌手術から約1年、ノルバデックスを飲んでいましたが、
婦人科で卵巣腫大(最大6cm大)を指摘され、
腫瘍マーカー、MRIと検査をしました。
腫瘍マーカー異常なし
MRI検査では、要経過観察、
充実性成分があるので、悪性を否定できないと言われました。
乳腺科では、
4/上よりノルバデックスを休薬して、
リュープリンを打ちました。
5/上、婦人科で卵巣の大きさをチェックしたところ、
2cmまで縮小していました!
ノルバデックス休薬と同時に、リュープリンを打ってしまったので、
腫大がノルバデックスの影響だったとは言えないが、
とりあえず縮小したので、卵巣摘出の手術は、焦ってしなくていいでしょうと言われました。
そこで、今後の乳癌のホルモン治療なのですが、
今は、リュープリン単独ですが、
卵巣が縮小した事で、
1.リュープリンを続けながら、ノルバデックスを再開という事で良いのでしょうか?
2.リュープリンと併用であれば、ノルバデックスで卵巣が再び腫大することはないのでしょうか?
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
「1.リュープリンを続けながら、ノルバデックスを再開という事で良いのでしょうか?」
⇒それでOKです。
「2.リュープリンと併用であれば、ノルバデックスで卵巣が再び腫大することはないのでしょうか?」
⇒おそらく大丈夫です。
(そうは言っても)実際に(再度)腫大したら?
⇒再度(ノルバデックスを中止して)LH-RHagonist単独に戻せばいいのです。