[管理番号:7092]
性別:女性
年齢:40歳
病名:
症状:乳がん
田澤先生初めまして。
乳がんと告知されてからこちらで勉強させてもらってました。
12月に手術を終え病理結果が出ました。
サイズ 13×10×6mmの浸潤癌
それと非浸潤癌があり左胸全摘出しました。
センチネルリンパ節3個中1個(2mm以上)
悪性度2
Ki-67 15%
脈管侵襲 Ly1、V1
ER 80-100%
PgR 4-19%
術前にはリンパ節転移は無いと言うことでエキスパンダーを入れましたが術後の病理結果でリンパ節に転移している事が分かりました。
術前はルミナールAなので抗がん剤はせずにホルモン療法と言うことでしたが病理結果でPgRが低値な事。
脈管侵襲が病理医曰くしばしば見られるとの事で軽度では無いと言うことで抗がん剤を勧められました。
質問①
PgR低値はルミナールBなのですか?
質問②
高度脈管侵襲は再発危険因子でもう全身にがん細胞が回ってると言われましたがそうなのでしょうか?
質問③
浸潤径が小さいのでリンパ節に転移しているとは全く思ってなかったのですがこの大きさでリンパ節転移してて静脈にもリンパ管にも浸潤していると言うことはそういうタイプ(その場で大きくならずに全身に流れていくタイプ?)のがん細胞なのかもと主治医に言われましたがそういうタイプもあるのでしょうか?
質問④
ルミナールAで抗がん剤するのはリンパ節4個からとこちらで勉強させてもらいましたが高度脈管侵襲とPgR低値で抗がん剤と言うこともあるのでしょうか?
その場合の抗がん剤はアンスラタキサンですか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「質問① PgR低値はルミナールBなのですか?」
→違います。
不安ならばOncotypeDXしてみましょう。
「質問② 高度脈管侵襲は再発危険因子でもう全身にがん細胞が回ってると言われましたがそうなのでしょうか?」
→違います。
「全身に流れていくタイプ?)のがん細胞なのかもと主治医に言われました」
→?
その主治医は「自由な発想をする夢想家?」タイプのようですが…
それに対して私がコメントする必要もありません。
「高度脈管侵襲とPgR低値で抗がん剤と言うこともあるのでしょうか?」
→違います。
質問者様から 【質問2 PgR低値のルミナールAについて】
性別:女性
年齢:40歳
病名:
症状:
お返事ありがとうございます。
また質問したい事が出てきましたのでよろしくお願いします。
ルミナールAの抗がん剤についてこちらのQ&Aで以前見たのですが
①抗がん剤をしてもしなくても遠隔転移しない群・・・87%
②抗がん剤をする事で転移を免れる群・・・3%
③抗がん剤をしても遠隔転移してしまう群・・・10%
質問①
私は静脈侵襲が高度と言われてるのですが血行性転移が静脈からとなるとこれの②か③にしか当てはまらないということでしょうか?
それなら抗がん剤をしなければと思ってしまうのですが。
それと脈管侵襲が無くても遠隔転移する事もあるのでしょうか?
ステージ1でも100%は無いとありますがその場合はどこから流れて臓器に行っているのでしょうか?
質問②
リンパ管侵襲も高度という事でシリコンに入れ替え後放射線治療とも言われています。
皮膚転移が怖いのでという事なのですが全摘していても放射線治療もした方がいいのでしょうか?
皮膚転移はそんなに稀な事ではないのでしょうか?
再建後の放射線治療が心配なので出来ればしたくないのですが。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「ルミナールAの抗がん剤についてこちらのQ&Aで以前見たのですが
①抗がん剤をしてもしなくても遠隔転移しない群・・・87%
②抗がん剤をする事で転移を免れる群・・・3%
③抗がん剤をしても遠隔転移してしまう群・・・10%
「質問① 私は静脈侵襲が高度と言われてるのですが血行性転移が静脈からとなるとこれの②か③にしか当てはまらないということでしょうか?」
→全くナンセンス!
静脈侵襲など「参考」程度にしましょう。(あくまでも病理組織所見で「それらしい所見がたまたま見えた」だけの話であり、血行性転移の指標となるわけではありません)
「それと脈管侵襲が無くても遠隔転移する事もあるのでしょうか?」
→当たり前!
「その場合はどこから流れて臓器に行っているのでしょうか?」
→血管からです。
ただ、静脈侵襲の所見が病理像で「たまたま」見えたからと言っても、「血行性転移が起こる」わけではないし、逆に「たまたま」見えなかったからといって「血管に入っていない」とも限らないのです。
「質問②リンパ管侵襲も高度という事でシリコンに入れ替え後放射線治療」
「皮膚転移が怖いのでという事なのですが全摘していても放射線治療もした方がいいのでしょうか?」
→リンパ管侵襲も「参考程度」です。
逆に言えば、局所再発の「参考にしてもよい」というように理解しましょう。
質問者様から 【質問3】
ホルモン剤の抜け毛について
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳がん経過観察中
症状:
投稿日:2022年8月24日
田澤先生こんにちは!
以前抗がん剤治療の有無で質問させていただきました。
家族とも話し合った結果、抗がん剤治療を選択しアンスラタキサン6ヶ月行いました。
今はタモキシフェンとリュープリンをしています。
抗がん剤後、生理が戻るまではタモキシフェンのみ服薬しててその時も結構髪の毛が抜けてたんですが生理が戻ってリュープリン打ち出してから大量の抜け毛に焦っております。
リュープリンを打ち出して9ヶ月ですが毎日の抜け毛でボリュームが無くなり抗がん剤後脱ウィッグしたのに今部分ウィッグをしています。
リュープリンは5年と言われてるのでこのままではまたフルウィッグに戻ってしまいます。
そこで薄毛治療のクリニックに相談に行ったら女性の薄毛には
スピロノラクトンを処方するとのことですが、その薬が男性ホルモンを抑えてホルモンバランスを整えて脱毛を防ぐ働きがあるようです。
この薬はタモキシフェン、リュープリンで治療している私でも飲んでも大丈夫なのでしょうか?
田澤先生から 【回答3】
こんにちは田澤です。
この薬はタモキシフェン、リュープリンで治療している私でも飲んでも大丈夫なのでしょうか?
⇒大丈夫です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/9/1
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