[管理番号:6937]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳癌
症状:全摘かどうか
10月(中旬)日に毎年受けている触診マンモエコーの人間ドックのエコーで何かがあると言われ
(中旬)日に吸引式組織生検を受けたところ(下旬)日にガンが見つかりました。
7ミリ程の浸潤ガンでルミナルAだろうとの結果でした。
ショックではありましたが早期との事で安心していましたが後に行ったMRIで2センチほどの広がりが分かりました。
乳管の中かもとの事でした。
毎年受けていたのになぜ?と落胆しております。
主治医からは早期とは言われておりますがステージ2になる事にとても不安です。
完治はできますか?また検査結果の用紙をもらっておらず本
当にルミナルAなのか正確には何センチの広がりだったのかが分かりません。
CT MRIなどからもリンパへの転移は見られていないようですが、転移の可能性はありますか?
主治医からは温存では取り切らなければまた手術があるし再建は異物を入れるから薦めない。
どれにしてもいいけど全摘が確実に再発しないからと言われています。
田澤先生は2センチの腫瘍なら温存可能と書かれていたと思うのですが私も温存できるとしたら再発の危険はぬぐえないですか?
先生でしたらどの方法がよいと思いますか?
(中旬)日までに決めなければならずもうどうしたらよいか分かりません。
主治医は時間に追われているようでゆっくり話せずお任せしていいのかどうか悩み エコーも違う方がされてるのでますます心配で 不安から色々調べたどり着いた田澤先生に診ていただきたいと強く思っております。
先生に手術をお願いできますか?
ガン発覚から月日が経ち 小学生の子供もおり日々不安に過ごしております。
早くガンを取り出して元気になりたいのです。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
あくまでも早期発見です。
「毎年受けていたのになぜ?と落胆」
→冷静になりましょう。
検診で「予防はできない」そうですよね??
(予防ではなく)あくまでも「早期発見のために、検診はある」のです。
その意味で検診が立派に役目を果たしたということです。
「7ミリ程の浸潤ガン」
「MRIで2センチほどの広がりが分かり」
「主治医からは早期とは言われておりますがステージ2になる事にとても不安」
→普通に考えれば…
「エコーで7mm」「 MRIで2cmの拡がり」であれば、浸潤径は2cm以下(1期)となりそうです。
「完治はできますか?」
→早期乳癌です。
1期であれば95%は完治しますよ。
ご安心を。
「CT MRIなどからもリンパへの転移は見られていないようですが転移の可能性はありますか?」
→CTは不要な検査でしたが…(今更、そんなこと言っても仕方がありませんが…)
「転移」と一括りにせず「リンパ節転移」と「遠隔転移」に分けなくてはいけません。
★遠隔転移の可能性はありません。
ただし「リンパ節転移の可能性はゼロではない(エコーで7mmなら、確率は「かなり低い」ですが…)」
だから、術中「センチネルリンパ節生検が必要」なのです。
「私も温存できるとしたら再発の危険はぬぐえないですか?先生でしたらどの方法がよいと思いますか?」
→実際のMRIを見ないと解りませんが…
MRIで2cm程度の拡がりなら「温存可能」と予想します。
★再発と一括りにせず「乳房内再発」と「遠隔転移再発」に分けて議論しないといけません。
温存する以上、「乳房内再発はゼロにはならない(術後照射をすれば5%以下にはなります)」が「遠隔転移再発のリスクは全摘した場合と同じ」です。
「エコーも違う方がされてるのでますます心配」
→もしも温存を考えるなら、「尚更」医師自身がエコーしなくてはなりません。『今週のコラム 158回目 一番の問題は「担当医が1度も自分でエコーしていない」ことです。』をご参照ください。
「先生に手術をお願いできますか?」
→ご希望なら、トップページの「手術の申し込みフォール」をご利用ください。
受診日などの案内をします。