[管理番号:6713]
性別:女性
年齢:57歳
はじめまして。
15年ほど前、乳腺外科に通っていて、怪しいのがあると毎回言われ、
それではとって調べてください、と手術台にまでのぼりましたが、結果的に手術室にいらした部長先生のエコー確認で、それはちがうでしょう必要ない、と、
そのまま帰った経緯があります。
そこから病院をかえて、
現在まで3ヶ月~半年に一度診て頂いています。
怪しい形のものを細胞診。
結果は2週間以内に、連絡なければオーケー。
何か問題あれば電話あり。
細胞診をして何かあれば生検、の段取りだそうで生検をお願いしてもやって頂けません。
私には怪しいところが小さいものから7ミリくらいまで、あちこちあるようです。
乳がんの不安が尽きません。
母も母の妹、その娘も乳がんでした。
そこで長年の不安に耐えきれず、定期的な検診の安心材料のひとつにでもになればと、
がん探知犬を知り、
去年5月から三ヶ月ごとに呼気を送り判定していましたら、
今年5月の検査結果が、がんの疑い。
とでました。
念のため再度の検査でも同じでした。
すぐに全身petと乳房pem検査を受けましたが、特に見えませんでした。
乳房エコーであやしいところはあちこちあるものの、一ヶ所だけ細胞をとりましたが、がんはでなかった。
と。
同時進行でマイクロRNAを調べる検査を受け、肺がんと乳がんのマイクロRNAが90パーセント以上の確率で検出され、がんが存在するとのことです。
検査に100%の確率はないと知っていますが、あまりに高値で動揺しています。
5月から3ヶ月がたち、今週肺のCTを受けますが、
乳がんがあっても見つけられていないのか、それが知らないうちに肺に転移した可能性を否定出来ないのか、不安が募っています。
あやしいところはすべて、もっと深い検査をするべきでしょうか。
田澤先生のお考えをお伺いしたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「がん探知犬」「全身petと乳房pem検査」「マイクロRNAを調べる検査」「肺のCT」
→申し訳ありませんが…
見当違いのことをされています。
無駄な被ばくは「無駄だけでなく、(身体にも)有害」なのです。
そんなことをするよりは、「乳腺を100%確定診断する」べきでしょう。
「乳がんがあっても見つけられていないのか、それが知らないうちに肺に転移した可能性を否定出来ないのか、不安」
→ナンセンス。
乳癌はそう簡単に遠隔転移など起こさないのです。
自分が自覚できるほどの大きなしこりがあったとしても、めったに遠隔転移は起こしていません。(ましてや、医師が発見できない程度の癌がもしあったとしても、それが遠隔転移を起こすという想像は全くナンセンスです)
「あやしいところはすべて、もっと深い検査をするべきでしょうか。」
→誤った方向にいらっしゃるようです。
質問者にとって大事なことは、(もしも乳腺エコーで不安な部位があるのなら)
「その部位を確定診断すること」です。
余計な全身検索は全く無意味です。(失礼な言い方になっていたとしたら、お詫びいたします)