[管理番号:6040]
性別:女性
年齢:42歳
癌の告知を受けてから、数々のネットの言葉に脅かされ、こちらにたどり着き、他のネットをシャットアウトして、乳ガンプラザのみを、熟読し、知識によりムダな恐怖がなくなり、冷静になれました。
本当に感謝しております。
ご相談させて下さい。
2017 11月 検診エコーにより、癌を発見。
2017 11月 紹介先の癌病院にて、組織診&MRIを行う。
「組織診結果」
腫瘍12ミリ 充実線癌
ki 30%以上
ER 50以下
PgR マイナス
グレード3
ステージ 1
2017 12月末 温存にて手術
「 術後病理結果」
浸潤径 11ミリ 充実線癌
グレード3
脈管マイナス
センチネル 0/2
リンパ マイナス
断端 陰性
ER マイナス
PgR マイナス
ハーツ 0
ステージ 1
以上が、現在までとなります。
【ご質問】
①術前では、ホルモン低値ではあります
が、ルミナールと言われてました。
(ki高よりルミBと思ってました)
しかし、術後の病理結果にて、トリプルネガディブと言われております。
理由として、
「組織診をした部分的に、ERプラスの部分があり、術後の病理部分では、マイナスだった。
混在している。」と説明がありました。
よって、トリプルネガディブの抗がん剤と、ホルモン治療もするべきと。
このように、サブタイプが混在する事はあるのでしょうか?
(乳ガンプラザの質問をほぼ全て読みましたが、当てはまる質問がありませんでした。)
②田澤先生も、抗がん剤と、ホルモン治療が必要と思われますでしょうか?
③抗がん剤は、AC4回と言われてますが、先生のトリネガ標準と仰る、ウイークリーPTXを追加すべきではないでしょうか?
④6ヶ月の抗がん剤を先行すると、温存後の放射線が術後より7ヶ月以上となりますが、遅くなりすぎではないでしょうか?
⑤組織診術前の結果より、ルミナールBのグレーゾーンと判断し、術前よりオンコを依頼しています。
来週結果がでてきます。
オンコの結果にて、この、トリネガorルミナールの疑問は、解決しますでしょうか?
⑥私の、10年生存と再発確率をお教え下さい。
抗がん剤ありにて。
先生のこれまでのご回答を読み、無駄にトリネガを怖がる事なく、ステージ1の早期発見出来たことを、生かし信じて粛々と、
確実な治療をしていきたいと思っております。
(トリネガの怖さは、転移後の治療法にあると知りましたので)
何卒、ご回答お願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「このように、サブタイプが混在する事はあるのでしょうか?」
⇒大きな腫瘍では、(稀に)2つの腫瘍が重なっているケースはあります。
ただ質問者は12mmですよね??(ちょっと、考えにくいです)
私なら、むしろ(標本処理などでの)「染色性の低下」を心配します。
「②田澤先生も、抗がん剤と、ホルモン治療が必要と思われますでしょうか?」
⇒解決しなければ、そうなりますが…
まずは解決することを考えます。
○今回はOncotypeDXするわけだから「遺伝子レベルでの発現」を参考にしましょう。
「先生のトリネガ標準と仰る、ウイークリーPTXを追加すべきではないでしょうか?」
⇒トリネガならば「そう」ですが…
「④6ヶ月の抗がん剤を先行すると、温存後の放射線が術後より7ヶ月以上となりますが、遅くなりすぎではないでしょうか?」
⇒ときどき、そのように考える人がいますが…
冷静になって考えてみてください。
「もしも、そこに問題があれば…」 抗癌剤の適応=温存不可 という「歪んだ状況」になりますよね?
★事実は、「温存後の照射は5カ月以内、ただし抗癌剤先行の場合を除く」となるのです。
「オンコの結果にて、この、トリネガorルミナールの疑問は、解決しますでしょうか?」
⇒そうなります。
「⑥私の、10年生存と再発確率をお教え下さい。抗がん剤ありにて。」
⇒それこそ、OncotypeDXの結果でわかります。(ただし、ルミナールタイプだった場合)
普通に考えれば、針生検でルミナールタイプなのだから、「結局、ルミナールタイプ」となりそうです。
質問者様から 【質問2 サブタイプの混合】
性別:女性
年齢:42歳
前回下記内容にて、「サブタイプの混在」
をご質問させて頂きました。
早々でのご回答頂きまして、有り難うございました。
「針生検組織診結果」
腫瘍12ミリ 充実線癌
ki 30%以上
ER PS3 IS2
PgR PS0 IS0
グレード3
ステージ 1
2017 12月末 温存にて手術
「 術後組織診結果」
浸潤径 11ミリ×5ミリ
充実線癌
グレード3
脈管マイナス
センチネル 0/1
リンパ マイナス
断端 陰性
ER マイナス
PgR マイナス
ハーツ 0
ステージ 1
オンコタイプを出してあり、結果をみてと前回のお話でありましたが、オンコタイプの結果を聞くという予約の日に、病院にいくと、
「オンコタイプの結果が3月の末となり、1ヶ月先になるようです。」と言われてしまいました。
結果の遅れている原因として、やはり、トリネガだからだと思いますとのことで。。
トリネガでの、オンコタイプのデータとしては、参考にならず、やはり、NG3で有ること、kiが30%以上で有ることから、抗がん剤はすべきです。
と、言われました。
前回、田澤先生より伺いました、「標本段階で何かしらの、染色性の低下があったのでは?」と、問いましたが、
「小さい病院ならまだしも、ウチではそんな事は、考えられない」との回答でした。
トリネガではあるが、浸潤11ミリ、リンパ無しで有ることから、CEF×4を 勧められております。
TCが良いのでは?と伺うと、効果に差がなく、エビデンスにかける。
との回答でした。
【ご質問】
①オンコタイプの結果が著しく遅れているのは、標本にやはり、何か人為的なミスがあり、検査が出来ないからでしょうか?
もしくは、トリネガだからでしょうか?
トリネガの場合、オンコタイプの結果は、
役にたたないものでしょうか?
主治医は、その後のホルモン治療を行うかの指標として、ホルモン値をオンコタイプを参考にしましょうとのことでした。
②トリプルネガディブの要素があるのに、
CEFという選択はありますでしようか?
田澤先生ですと、何をご選択されますでしょうか?
③オンコタイプの結果に関わず、NG3
ki値 highである以上、結果を1ヶ月も待たず、抗がん剤を進めるべきと言うのは、
どう思われますでしょうか?
3月末で、術後ちょうど3ヶ月です。
もしかしたら、正確な結果の出ない、癌の組織が送られていて、オンコタイプの結果の正確性にかけるような事になっていることも、あり得ますでしょうか?
④もしくは、オンコタイプを待って、その間、放射線(温存の為)を、進めることも、ありでしょうか?
グレーな気持ちのまま、治療へ進むことを勧められ、困惑しております。
オンコタイプの結果に関わらずNG3、トリネガの疑いと、2つの要素で抗がん剤を始めて良いものなのでしょうか?
是非、先生のご見解を伺わせて下さい。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「①オンコタイプの結果が著しく遅れているのは、標本にやはり、何か人為的なミスがあり、検査が出来ないからでしょうか?もしくは、トリネガだからでしょうか?」
⇒そんな「憶測」をする事自体が「おかしい」
本来なら「OncotypeDXの(日本側)代理店」に「どう言う理由で遅れているのか?」と問い合わせるべきです。
「トリネガの場合、オンコタイプの結果は、役にたたないものでしょうか?」
⇒そもそもOncotypeDXで各レセプターの発現を確認しましょう。
「トリプルネガディブの要素があるのに、CEFという選択はありますでしようか?
田澤先生ですと、何をご選択されますでしょうか?」
⇒5FUを選択することはありません。
ルミナールBならばTC
トリプルネガティブならば EC⇒DTX
「③オンコタイプの結果に関わず、NG3 ki値 highである以上、結果を1ヶ月も待たず、抗がん剤を進めるべきと言うのは、どう思われますでしょうか?」
⇒私には、「緊急性がある」とは全く思えません。(あくまでも「術後補助療法」です)
「もしかしたら、正確な結果の出ない、癌の組織が送られていて、オンコタイプの結果の正確性にかけるような事になっていることも、あり得ますでしょうか?」
⇒「たら、れば」憶測は止めましょう。
事実のみを直視すればいいのです。
「④もしくは、オンコタイプを待って、その間、放射線(温存の為)を、進めることも、ありでしょうか?」
⇒待ちきれないのであれば…
そのような方法(どうせ、放射線は必要だから)もあります。
「オンコタイプの結果に関わらずNG3、トリネガの疑いと、2つの要素で抗がん剤を始めて良いものなのでしょうか?」
⇒???
何のためのOncotypeDX?
当然、結果を待つべきです。(私には急ぐ理由が理解できません)
質問者様から 【質問3 サブタイプの混合】
性別:女性
年齢:42歳
お忙しいなか、再三のご質問申し訳ありません。
このように、お答えを頂けます場を設けて下さってることに、本当に感謝致しております。
オンコタイプの結果が、でました。
※結果の送れた理由は、病院での病理がトリネガと出たため、病院側のオンコタイプへの提出が遅れおり、オンコタイプの検査期間としては、通常で戻ってきまきた。
(日本の代理店に直接確認しました)
【オンコタイプの結果】
スコア 39 高リスクでした。
しかし、
ER 5.0陰性
PR 4.7陰性
HER2 7.9 陰性
と出ており、主治医は、
トリプルネガディブの扱いとなり、オンコタイプでの結果は、参考程度にしかなりません。
あくまで、ルミナルの方の検査なので、とのお話でした。
(ご質問)
①オンコタイプの結果よりやはり「トリプルネガディブ」という判断でしょうか?
主治医の説明では、
「癌は、色々組織からなっており、トリプルネガディブベースであるところに、ルミナルの部分が微量混在している。
1センチの大きさでも、このような事は時折有ることです。」
との、説明でした。
②トリプルネガディブとして、抗がん剤は、田澤先生より教えて頂いた、「EC⇒DTXですか?」とお話したところ、「ステージ1で1.1センチと小さく、リンパ転移も無いので、CEFです。
DTXの効果と副作用のバランスを考えても必要ありません」とのご回答でした。
田澤先生は、トリネガには、リンパ、浸潤系、関係なく、やはりDTXは、必要と思われますでしょうか?
CEFではやはり、効果は低いのでしょうか?
5FUは、やはり不要で、まだ、TCとした方が良いでしょうか?
③これまでの検査結果にて、微量とはいえ、ホルモン値がある以上、抗がん剤、放射線後、ホルモン治療もプラスで行うべきでしょうか?
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
RT-PCRでDNAからのm-RNAの発現量を見ているので、この結果からは「トリプルネガティブ」と判断していいようです。
「①オンコタイプの結果よりやはり「トリプルネガディブ」という判断でしょうか?」
⇒そうなります。
「田澤先生は、トリネガには、リンパ、浸潤系、関係なく、やはりDTXは、必要と思われますでしょうか?」
⇒原則としては、そうなります。
ただし、「仕事」などの関係で短期間(3M)を希望する場合にTCを選択することに躊躇はしません。
「CEFではやはり、効果は低いのでしょうか?5FUは、やはり不要で、まだ、TCとした方が良いでしょうか?」
⇒そう思います。
「③これまでの検査結果にて、微量とはいえ、ホルモン値がある以上、抗がん剤、放射線後、ホルモン治療もプラスで行うべきでしょうか?」
⇒ホルモン療法は不要と思います。