[管理番号:5960]
性別:女性
年齢:48歳
田澤先生、宜しくお願いいたします。
12月に 温存手術をして、病理結果がでたのですが、たちが悪いものだから抗がん剤をしましょうとのことでした。
8ミリ??4ミリ
invasive lobular carcinoma
核グレード1「3点」、核異型2点、核分裂型像1点、
断端(?〕、センチネル(?)(0/7)、レベル1(?〕(2/2)
がん細胞はエストロゲンとプロゲステンは陽性でHer2 スコア0
Ki-67は5パーセントです。
センチネルは増殖は見られないがレベル1には転移が2個見られたと書いてあります。
治療法はFEC4回とタキソール4クールです。
①治療法はこれでよろしいでしょうか?
②私は特殊なんでしょうか?
③5年生存率は何パーセントでしょうか。
昨日から、たちの悪いと言われて落ち込んでいます。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「たちが悪いものだから抗がん剤をしましょう」
⇒全く理解できません。
典型的な大人しい小葉癌です。
明らかにルミナールA(Ki67=5%でルミナールBを想像する必要はさすがにありません)であり、「たちが悪い」と言っている意味が不明だし、抗癌剤による上乗せはありません。
♯もしも心配ならOncotypeDXしてみましょう(動かぬ証拠を突き付ければ、その医師もギャフンということでしょう)
「センチネルは増殖は見られないがレベル1には転移が2個見られた」
⇒単純に「センチネルリンパ節を誤っているだけ」です。
「正しいセンチネルリンパ節生検」を行えば、(そのレベル1とやらの)リンパ節が「センチネルリンパ節と同定される」わけです。
「①治療法はこれでよろしいでしょうか?」
⇒抗癌剤は(私なら)しません。
「②私は特殊なんでしょうか?」
⇒(典型的な)大人しい小葉癌です。
特殊でも何でもありません。
たまたま(リンパ管に近かったのか)リンパ節転移したようですが、それと「大人しい事」とは全く無関係です。
「③5年生存率は何パーセントでしょうか。」
⇒ホルモン療法すれば90%以上あります。
「昨日から、たちの悪いと言われて落ち込んでいます。」
⇒完全に
その医師の責任ですね。
気にしない様に。