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ホルモン受容体の変化について

[管理番号:5377]
性別:女性
年齢:50歳
いつも拝見しております。
はじめて質問いたします。
私は6月に右乳がんを部分切除で手術しました。
術前の検査では、ER
100%、PR90%、Her2:陰性、Ki-6730%でした。
50日間フェマーラを内服しました。
その後、11mmだった腫瘍も7ミリとなり、手術を受けました。
術後の病理の結果は、浸潤巣の大きさ:
5×4mm、GradeⅠA、T1aN0M0、ステージ1Aでした。
術後の病理の結果では、ER100%、PR10%前後(弱陽性)、Her2:陰性、Ki-671%前後となって戻ってきました。
断端陰性。
現在は、放射線療法も終え、フェマーラのみの内服になっています。
主治医の先生は、薬がよく聞いているとおっしゃっています。
術前に比べ、Ki-67が減少していることから、抗がん剤の投与はしないということになりました。
私も抗がん剤は避けたいと思っていましたので、それはそれでよかったのですが、Ki-67とPRが術前と比べて減少するものなのか、お聞きしたいと思います。
また、このほかに知っておいたらよい情報はありますか?それから、主治医との関係ですが、とてもやさしい先生ではあるのですが、私が先々のことを心配していろいろ聞くので、少し嫌がられているようにも思います。
例えば、フェマーラの効果が落ちることはないのかとか、効いているかどのようにしてわかるのか、マーカーなどをチェックするのかなど聞いてしまいます。
今までは、手術、放射線といろいろあったので、そのことに追われていました。
が、このごろ気持ちも少しずつ追いついてきたようで、今後どのように治療していくのか気になり始めました。
検査検査でびくびくするより、ゆったりと生活したほうがいいと、叱られてしましました。
主治医に対しては、とても信頼できる方なので、何とかやっていきたいと思っていますので、今後どのようにしていったら良いかも思い悩んでいます。
よろしく、お願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者の場合には目に見える効果がでたようですが、術前内分泌療法50日間では、劇的な変化は考えられず病理結果の変化は(内分泌療法による変化というよりは)単純に「病変の一部のみを採取している針生検と病変全体の違い」のように考えます。
「Ki-67とPRが術前と比べて減少するものなのか」
⇒冒頭でコメントした通りです。
 劇的な変化はないでしょう。
「フェマーラの効果が落ちることはないのかとか、効いているかどのようにしてわかるのか」
⇒術後補助療法に「効果のほど」を確認することなど、(そもそも)できません。
 「何事も無い事」その確率を増やすために行っているのです。
「マーカーなどをチェックするのか」
⇒これも「フェマーラの効果」をみることはできません。
 「何事も無い事」の確認手段なのです。
「今後どのように治療していくのか」
⇒ホルモン療法を5年継続するだけです。
 いたってシンプルに考えましょう。
 ★術後補助療法に「効果があるのか?」は決してわからないことなのです。(ホルモン療法を飲んだから再発しなかったのか、飲まなくても再発しなかったのか。最終的に誰にも解らない事なのです)
 
 

 

質問者様から 【質問2 オンコタイプについて】

性別:女性
年齢:50歳
いつも拝見し、勉強させていただいております。
 私は、平成29年6月に術前ホルモン療法後に右乳がん部分切除をしました。
この時術前のKi67が、30%から1%前後に減少した為、
 現在もホルモン療法のみとなっています。
 術前もオンコタイプの検査はしておりません。
 今更ながらなのですが、今からでもオンコタイプの検査は
 行った方が良いのでしょうか?時間がたってやる意味があるのかとは
 思うのですが、今になって気になり始めてしまいました。
 また、術後の病理の結果は、浸潤巣の大きさ:5×4mm、
 GradeⅠA、T1aN0M0、ステージ1A、ER100%、
 PR10%前後(弱陽性)、Her2:陰性、Ki-671%前後
 であれば、オンコタイプなしでよろしいのでしょうか?
 よろしく、お願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
Ki67の値もさることながら「浸潤径5mm」ではそもそも化学療法の適応はありません。
(OncotypeDXをすると再発率などのデータもでますが)質問者の場合には、「再発率自体」考える必要もありません。
以上により、余程の興味本位(興味本位にしては高額です)でも無い限り不要です。