[管理番号:5251]
性別:女性
年齢:37歳
いつも勉強させていただいています。
今度術後1年の検査があります。
内容は胸部~肝臓単純CT、MRI(胸腹部DWI)、マンモ、エコー、採血です。
マンモ、エコー、採血は半年毎です。
田澤先生の回答をみていると術後の定期検診でCTは不要とありますが、私の場合も断ってもよいのでしょうか?
理由としてはCTでわかるような再発がある場合は採血でわかるからでしょうか?
またMRIも必要なのでしょうか?
乳頭乳輪温存皮下乳腺全摘術でシリコンによる同時再建をしています。
シリコンの破損をみるための2年に1度のCTやMRIはやむを得ないと思っております。
田澤先生は推奨できる術式ではないと書いておられましたが乳頭裏側の術中病理診断で陰性だったため上記の術式になりました。
病理結果
腫瘍2.4センチ
浸潤癌、硬癌、グレード2
ホルモン陽性、HER2陰性、Ki67:10パーセント
(この病院ではサブタイプは針生検の結果のみです。
主要部分はとれているのでとのことでした。)
センチネルリンパ節転移なし(0/2)、リンパ管・血管・脂肪侵襲なし
術後の治療はタモキシフェン5年、リュープリン2~3年です。
また、私の場合1.1センチの腫瘍の時点で針生検をした際に
「しこりに針を刺しました。病理の結果繊維線種で追ってもしょうがない。
でも1年に一度検診を受けるといいですね。」
と言われ安心したのも束の間、その5ヵ月後に大きくなったしこりが気になり母乳が詰まった時のように押してみたところ乳頭より出血し、受診したら針生検の結果今度は乳癌でした。
5ヵ月で1センチ以上大きくなったもののKi67が10パーセントというのは信用できるのでしょうか?
Ki67の値は術後病変全体で判断するべきということでしたので気になりました。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「田澤先生の回答をみていると術後の定期検診でCTは不要とありますが、私の場合も断ってもよいのでしょうか?」
⇒当然です。
そもそも37歳の女性にCTを撮影する意味を解っているのか?担当医のセンスを疑います。
「理由としてはCTでわかるような再発がある場合は採血でわかるからでしょうか?」
⇒被爆があるからです。
良く考えてみてください。
「検査はすればするほどいい」と思っていますか??
物事には「費用対効果」もあるし、「被爆対効果」もあれば「時間対効果」もあるのです。
あらゆる検査は、そのバランスが必要なのです。
「またMRIも必要なのでしょうか?」
⇒不要です。
「5ヵ月で1センチ以上大きくなったもののKi67が10パーセントというのは信用できるのでしょうか?」
⇒無関係です。
癌であれば、特に不自然な増大ではありません。
それよりも「1.1cmの針生検を上手くできない」医師がいることがとても悲しく思います。(大学病院でしょうか??)
質問者様から 【質問2 リュープリンは終了してもよいでしょうか】
性別:女性
年齢:38歳
病名:
症状:
No.5251で質問させていただいた者です。
先生の回答を受けて、術後定期検査のCT・MRIは断りました。
ありがとうございました。
誤診の先生は地方の総合病院の副院長です。
ステージが上がり再発のリスクや術後に加入できる保険の料金などが変わってくるので腹立たしいです。
せめて経過観察にしていてくれたらと思います。
さて、今回は表題の件について田澤先生の意見を聞かせていただきたいです。
先日6回目の6ヵ月製剤のリュープリンを打ちました。
術後タモキシフェン5年、リュープリンは2~3年の予定だったので、
これで終了と思っていたのですが、主治医の先生が腫瘍のサイズが2.4センチと小さくはない事と年齢を考えまだ続けてもいいかと思いますと仰いました。
でも終了してもいいとも仰いました。
まだ続けた方が、再発リスクは低減されますか?そうだとしたらあと何回打てばよいでしょうか?
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「まだ続けた方が、再発リスクは低減されますか?そうだとしたらあと何回打てばよいでしょうか?」
→それは誰にも解りませんが…
LH-RHagonistは「5年間」でいいと思います。(当院では「一律」そうしています)