[管理番号:5075]
性別:女性
年齢:46歳
いつもブログを拝見しております。
術後の抗がん剤治療が必要かについて、ご助言下さい。
6月(上旬)日に左乳房温存術 センチネルリンパ節生検 小線源用アプリケーター挿入。
術後、5日間で8回の小線源放射線治療。
病理組織診断(1回目)は、
切除乳房partial resectionに径1.8cm
の腫瘍。
組織学的にnvasive ductal
ca.でsolid-tubular type。
浸潤径は
約1.5cm 。
Nuclear grade
:NG1.Histological grade:
HG2.Ductal のspreadingがやや目立
つ。
Surgical marginは追加断端を含め
negative 。
皮膚には浸潤なし。
Vessel
invasion:ly(+)。
病理組織診断(2回目)
ER(+)95%/ PgR(+)45%/ HER2-
Score 2+/ MIB-1(+)20%/ P53(+)
※乳癌細胞(Invasive ductal
carcinoma, papillotubular
carcinoma )の中,
免疫組織学的にER陽性細胞=約95%(J-
score 3b)/PgR陽性細胞=約45%(J-
score 3b)/HER2/neu=Score 2
+/MIB-1陽性細胞=約20%/ P53陽性細胞=約10%を示す。
HER -2増幅比=(HER-2
総シグナル数324/chr17総シグナル数
130)=2.49
HER 2遺伝子コピー数平均値=5.40
判定:(+)
結果:HER – 2の増幅を認めました。
以上の経緯で、
まずらddAC 2を、2週に1回?4
次に、ハーセプチン + weeklyP 1を、
1週に1回?12
最後に、ハーセプチンを、3週に1回
合計約1年3か月の薬物療法が指示されました。
私はホルモン剤治療だけにしたいのですが、抗がん剤治療は必要でしょうか。
お忙しいところを恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1c(18mm), pN0(リンパ節についての情報がありませんので、推測です),
luminalB(HER2 陽性)となります。
「私はホルモン剤治療だけにしたいのですが、抗がん剤治療は必要でしょうか。」
⇒抗HER2療法の適応となります。
但し低リスクなので「非アンスラサイクリンレジメン」を行います。
担当医が何故「dose dense」のアンスラサイクリンをするのか、全く理解できませんが、本来臨床試験中である筈の「小線源放射線治療」をしている(同意書とってますか?)ところから推測すると、「その手の」病院なのでしょう。