［管理番号:4994］
性別:女性
年齢:39歳
先生こんにちは。
お忙しいところ申し訳ございませんが、質問させてください。
9年前に7mmくらいのしこりを見つけ、病院で針で検査し、線維線種だろうという診断をうけて、定期的受診し、大きさに変化がないので、毎年の人間ドックの検査のみになりました。
去年、人間ドックで、いつものしこりが形が変形してると指摘され、心配になり前に受診した大学病院へ受診しエコーでみたところ、いつものしこりの上に別のしこりができており、雪だるまみたいな形をしているとのことでした。
針で調べた結果、線維線種とのことで、様子見でいうことになりました。
が、心配性の私は先生に無理をいって、摘出してもらいました。
（ゆきだるまの形をしていたので、2つ一緒に切除）
ところが、取ったしこりが、良性の葉状腫瘍でした。
マージンせずにくりぬいた切除です。
＜細胞結果＞
12×7×7mmの右乳房腫瘍核出検体です。
拡張した裂隙を伴う葉状構造の形成が比較的目立ちます。
上皮細胞の異型は乏しいですが、過形成性です。
所々の間質においては紡錘形細胞の増殖があり細胞密度が増加しています。
これらの細胞にも異型は乏しく、
核分裂像は目立ちません。
線維線種も鑑別にあがりますが良性葉状腫瘍と判断します。
質問ですが、
上記の細胞結果は心配ないでしょうか？
また、次の受診は3ヶ月後ですが、
追加マージンを希望すればできるのでしょうか？した方がよいでしょうか？
再発が非常に心配で、、マージンしていないのが怖くてしかたありません。。
追加マージンは、場所の判断がむずかしいのでしょうか？3ヶ月後でもやってもらえるものなのでしょうか？
葉状腫瘍は遺伝などもあるのでしょうか？
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「上記の細胞結果は心配ないでしょうか？」
⇒良性の葉状腫瘍です。
「追加マージンを希望すればできるのでしょうか？した方がよいでしょうか？」
⇒断端の情報が（病理レポートにないので）解り兼ねます。
　これは「執刀医に確認すべき」です。
「追加マージンは、場所の判断がむずかしいのでしょうか？」
⇒手術から「時間が経てば経つほど困難になる」ことは確かですが…
　ちょうど（他院で葉状腫瘍を切除した方が、同様の心配で）手術したばかりですが…
　（前回の手術巣を）「瘢痕として認識」すれば判断できます。
　ただし、どうしても「安全にするために大きく切除せざるを得ない」ことになります。
「3ヶ月後でもやってもらえるものなのでしょうか？」
⇒可能です。
　ただ、実際のマージンについては「執刀医に確認すべき」です。
「葉状腫瘍は遺伝などもあるのでしょうか？」
⇒ありません。