[管理番号:4900]
性別:女性
年齢:51歳
昨年10月(上旬)日に乳房温存手術を行いました。
手術前には乳管ガン ステージ1 リンパ転移なしとの事でしたが
術後の病理検査の結果 浸潤性小葉癌 浸潤部4cm リンパ転移あり12/19腋窩リン
パ節郭清 レベル1 核グレード1 Ki67 0% 腫瘍周囲の脈管浸潤
広範囲に認めない PT2 N3 M0 ステージⅢc ER70% PgR80%HER0 % ルミナールA 断端陽性 1箇所 疑わしい2箇所
本来、追加切除手術する所再手術の決断出来ずまず抗がん剤治療を先にしました。
現在AC4回ドセタキセル4回終了しました。
これから、再手術をするか、すぐに放射線治療に入るか決めなければなりません。
そこで田澤先生のご意見をお伺いしたいのでどうぞよろしくお願いします。。
田澤先生ならやはり全摘手術を勧めますか?現時点で手術の場合、追加ではなく全摘になると言われています。
癌自体おとなしいタイプなので再手術はせず放射線治療とホルモン治療をして再発した場合に手術する方法もありだといわれましたが小葉癌はわかりにくい癌との事、深刻な状況になる前に発見できるのでしょうか?放射線治療も早くした方が効果があると言われ再手術をすると放射線治療が遅くなり効果が下がるのでは?と心配しています。
田澤先生ならば、どのように判断されるのかお聞かせ下さい。
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「断端陽性 1箇所 疑わしい2箇所本来、追加切除手術する所再手術の決断出来ず」
⇒複数個所の断端が怪しい部位があるとのことなので、全摘すべきでしょう。
小葉癌なので実際に複数個所に残存している可能性は高いと感じます。
「再手術をすると放射線治療が遅くなり効果が下がるのでは?と心配しています。田澤先生ならば、どのように判断」
⇒再手術といっても「乳腺全摘だけ」なのだから、殆ど負担とならずに、(余裕を持ったとしても)2週間程度で放射線照射可能です。
ホルモン療法は開始していますか?
ホルモン療法しながら、手術日程まで待ち、「手術」⇒(2週間?)「放射線」とすべきです。