[管理番号:4899]
性別:女性
年齢:46歳
こんにちは
先生のコラム いつも勉強させて頂いています。
始めの日常のお話は クスッと笑えたりで 先生の人柄が想像できます。
(私は forget me not ドーナツショップ お気に入りです)
病歴
非浸潤性乳管がん
左 全摘同時再建 無治療
6年後
左 胸壁 局所再発
4mm
IHC B1602541/3
ER(+80%)Allred score PS5+IS3=8(Leica 6F11) PgR(+80%)Allred score
PS5+IS3=8(Leica 16)
HER2 score 1+(Roche 4B5)
MIB-1 labeling index is about 45%(137/305)
放射線とホルモン治療中です。
局所再発術後1年検診をしましたら
左3助間傍胸骨2.9x2.9x2.4mm 小結節 血流(ー)
左腋窩 5.5x4.4x4.1mm リンパ節腫大(前回と変化なし。
hilus
hilus淡く存在)
右 11.4mm繊維線種(前回と変化なし。
10年ほど前からある)
その下に新たに 14.3x14.3x7.2mm 血流あり 境界明瞭 楕円形 FA疑い。
4か月前に 別病院(開業され 手術エコー院長がします)にてエコーをしてもらっていて 以前からある繊維線種のみでした。
今回の定期検診は 若い女性エコー技師さんが丁寧にして 主治医は画像をみての説明です。
結果 様子見で3か月後 エコーをすることに。
①FA疑いでも 4カ月ほどで急にできるものですか?
②葉状腫瘍とは? とってしまったほうがいいのですか?
③左 小結節が不安です。
もしもの局所再発の この時を 逃さず取って もらいたいのですが 様子見3か月後・・大丈夫でしょうか?
④初発病理後 再発 転移の確率データはありますが
局所再発後の 再発 転移の確率データは ありますか?
1年前 局所再発時は かなり落ち込みました。
今回も胸に何かがある。
それだけで 不安に襲われ ずっと考えてしまいます。
だからこそ 自分で行動したいのです。
先生 アドバイスよろしくお願い致します!
(3か月後と言われていて もう一度見て下さい。と言うのは勇気が要り言いにくいです。
江戸川病院が近くにあればと 本当に思います)
どうぞ よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「①FA疑いでも 4カ月ほどで急にできるものですか?」
⇒普通に考えて、40代で新たにできたシコリは非常に気になります。(しかも僅か4カ月前に無かったわけですし)
ただ、「若い女性エコー技師さん」しか実際にエコーしていないとしたら、本物の所見ではないかもしれません。(エコーは撮ろうと思えば「いくらでも怪しそうに」撮れるのです)
☆別病院の院長にエコーしてもらい「本当に4カ月間で新たにでてきた所見」ならば、組織診してもらうべきです。
「②葉状腫瘍とは? とってしまったほうがいいのですか?」
⇒本当に「新たに出た所見」ならば葉状腫瘍の可能性もあるし、摘出すべきです。
「③左 小結節が不安です。もしもの局所再発の この時を 逃さず取って もらいたいのですが 様子見3か月後・・大丈夫でしょうか?」
⇒これは「傍胸骨リンパ節」のことです。
3mm以下なら経過観察でしょう。(もしも本当に「胸骨傍リンパ節再発」ならば、放射線照射の適応となります)
「局所再発後の 再発 転移の確率データは ありますか?」
⇒ありません。
そもそも「局所再発」にデータなど存在しないのです。(今週のコラム84回目「初回手術の取り残しを摘出するだけでよい」と言う事なのです。にあるように…)