[管理番号:4277]
性別:女性
年齢:34歳
初めまして。
昨年10月末に右胸のしこりに気づき、1か月後がんと診断され
12月中旬に全摘手術を受けました。
病理検査の結果は以下の通りです。
?3cm×3cm
?リンパ節への転移なし
?ガン周辺の脈管侵襲あり(血管)
?HER2、陰性
?ホルモン受容体、陽性
遺伝子検査(オンコタイプ?)の結果待ちで、それによってホルモン治療の前に抗がん剤治療が必要かどうかを決める予定です。
高リスクだった場合は抗がん剤治療を受ける覚悟を決めないといけないのですが、中リスクだった場合にとても悩むのではないかと思っています。
仕事への影響、脱毛のリスクを考えると、できれば避けたいのが本音です。
特に、髪の毛が何年たっても元のように生え揃わなかったという書き込みや、それにともなう多大なストレスについての書き込みを読むと、怖くてたまりません。
そのようなリスクを負ってまで、受けるべきものなのか?
効果が100%なら、どんなストレスを負ってでも受ける覚悟はできますが
リスク対効果の面で、非常に不安です。
看護師には「今まで(抗がん剤治療をしたほうがいいと診断されて)断った患者はいない」と言われましたが…
実際のところはどうなのでしょうか。
※現在ヨーロッパに在住のためヨーロッパで治療中、医療費は無料です。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「中リスクだった場合にとても悩むのではないかと思っています。」
⇒中リスクでは「上乗せ」は殆どありません。
あくまでも「高リスクのみが化学療法の適応」と考えるべきです。
♯実際は、「結果用紙」に「Tam Alone」と「Tam + Chemo」という記載があるので、「上乗せを計算することができる」のです。
「仕事への影響、脱毛のリスクを考えると、できれば避けたいのが本音」
⇒それは「誰しも同じ」です。
「書き込みを読むと、怖くてたまりません。」
⇒この手のことは「bias」が必ず存在します。
「副作用が強くて不満、不安が強い人ほど」ネットで書き込みますが、
「意外に大丈夫な人」はわざわざ「大丈夫」などと敢えて書き込まないからです。
「今まで(抗がん剤治療をしたほうがいいと診断されて)断った患者はいない」と言われましたが…実際のところはどうなのでしょうか。」
⇒「私は絶対に抗ガン剤はしません」と決めている患者さんは時々いらっしゃいます。(自分の身体の事だから、最終的には自らが決定権をもっているのです)
それであれば、「OncotypeDX」を受ける必要がありません。
○OncotypeDXを受ける以上、それに従うべきだとは思います。(そうでなければ、もったいないです。 医療費が無料といえども)
質問者様から 【質問2】
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このページであれば、再質問管理番号は 4277 です。
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Re: Re: 抗がん剤治療を受けるか否か
性別:女性
年齢:34
田澤先生
前回の投稿ではアドバイスいただき誠にありがとうございました。
オンコタイプDxの結果、数値が中間リスクの23でした。
医師には抗がん剤を受けるべきだとも、必要じゃないとも言われず、決断は自分次第と言われました。
その方の考えでは、数値が25以上だったら抗がん剤をすすめる。
私はそれより低い数値だが、一般的に若い女性のほうが再発率が高いのが心配、とのこと。
10年再発リスクは15%、もし抗がん剤治療をプラスしたら10-12%程度まで減らせるとのことです。
私は、抗がん剤治療はせずホルモン治療のみでいくつもりでいます。
もしそれで再発したとしても(抗がん剤をしても再発率は0%にならないのだから)後悔はしない、という考えです。
ただ決断に際し、3-5%の違いが果たしてどの程度のものなのかが気になります。
医師に聞きそびれてしまったのですがQ. 一般的に私のようなケースだと、全摘後に何も治療しなかった場合の再発率はど
のくらいなのでしょうか?
また、術前の針生検ではステージ1と診断されましたが、腫瘍が3cmと割と大きく、
また術後に脈管侵襲が発見されたことから、ステージ2なのかな?とも疑問に感じています。
乳がんは非常に多様なケースがあるようで、ネットでは正確な情報を見つけられませんでした。
田澤先生に教えていただければ、とても助かります。
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
OncotypeDXについては勘違いされている方が大勢いらっしゃるようですが、
中間リスクは「化学療法による上乗せはない」のです。
質問者は23なのだから「化学療法は不要」それだけです。
物事は至ってシンプルそれなのに担当医は、(まるで自分が決断すると全ての責任が自分にかかるから、それを避けるために「一般的に若い女性のほうが再発率が高いのが心配」のように付け加えているのでしょう。
「10年再発リスクは15%、もし抗がん剤治療をプラスしたら10-12%程度まで減らせるとのことです」
⇒「減らせるとのことです」ではなく、実際に、OncotypeDXのリポートのグラフを良くみてください。
「Tam + Chemo」 -「Tam Alone」が「化学療法による上乗せ」です。
せっかくOncotype DXしたのだから(担当医に回答を求めるのではなく)「自分で」その値を確かめてください。 それが事実なのです。
「一般的に私のようなケースだと、全摘後に何も治療しなかった場合の再発率はどのくらいなのでしょうか?」
⇒どういう意味ですか?
質問者は「ホルモン療法単独」のつもりなのですよね?
Oncotype DXに書いてある「Tam Alone」が正解です。
「一般的」など無意味なことです。
物事はシンプルに考えましょう。
せっかくOncotypeDXしているのに、何を迷っているのですか?