[管理番号:4156]
性別:女性
年齢:39歳
術後の治療について
39歳です。
左乳房下外側部乳がんと診断され、10月半ばに温存手術、病理で断面に細胞が接近していた為、11月半ばに再切除を行いました。
1月より放射線を行います。
病理の結果
Invasive ductal carocinoma
Solid-tubular carocinoma
ER 70% PgR 80% HER2 1+ リンパ節1個に転移あり。
異型度1 浸潤径 28×16×10mm ki67 27.2 T2 N1 M0 ステージ2b
でした。
主治医との話では、抗がん剤はあまり効かない。
悪い物は全て取ってしまったのだから、体にない悪い物に対して抗がん剤を使う必要はないのではないか。
のようなニュアンスで言われ一度は納得したものの、ホルモン剤
Zold+TAM だけの治療だけで良いのか不安になり質問させていただきました。
先生はこのケースだとどのような判断をされますか?
抗がん剤あり、とホルモン療法だけの治療、どちらともした場合と再発率、生存率を教えて下さい。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT2(28mm), pN1, luminal
Ki67=27.2%なのでルミナールAの可能性が高そうです。
♯ 『今週のコラム53回目 Ki67が「30未満」ならホルモン療法単独、Ki67が「30以上なら、Oncotype DXを推奨」しています。』をご参照のこと。
「先生はこのケースだとどのような判断をされますか?」
⇒ホルモン療法単独(担当医のように タモキシフェン+LH-RHagonist)とします。
ただ、希望があれば「Oncotype DXをお勧め」します。(上記コラムで「30以上」と書いてはいますが…)
「抗がん剤あり、とホルモン療法だけの治療、どちらともした場合と再発率、生存率を教えて下さい。」
⇒Neoadjuvant.comでは…
再発率 | 10年生存率 | |
ホルモン療法単独 | 24% | 86% |
ホルモン療法+化学療法 | 16% | 90% |