[管理番号:3871]
性別:女性
年齢:66歳
乳癌(肺、肝、骨、リンパ転移あり)治療中で先日FEC療法の6回目を終えました。
今後はタキサン療法を行う予定ですが、FEC療法の1,2回目に減量をしたため、医師より減量をした分、7回目をしますか?と問われました。
医師は提案のみであって、決めるのは本人とのことです。
前例もないとのことです。
本人は何を規準に考えればよいのか迷っている状態ですが、7回目をするメリット
デメリットがあれば教えていただけないでしょうか?
決める材料にさせていただけたらと思います。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「前例もないとのことです。」
⇒難しく考える必要はありません。
アンスラサイクリンは生涯投与量が決まっています(心毒性のために)
ファルモルビシンで800-900mg/m2
ドキソルビシンで450-500mg/m2
(減量して7回だろうが、通常量で6回だろうが)これを超えなければ大丈夫です。
「7回目をするメリット デメリットがあれば教えていただけないでしょうか?」
⇒メリット アンスラサイクリンが「最大量」使える(治療効果の意味で)
デメリット ご本人が(アンスラ特有の)吐き気を「もう一度」我慢する必要がある。(副作用の面で)
♯総投与量が上記許容範囲内であれば「心臓は大丈夫」です。