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乳ガン精密検査

[管理番号:3699]
性別:女性
年齢:32歳
初めて質問させて頂きます。
お忙しいところ長文になり申し訳ございません。
宜しくお願い致します。
娘32歳です。
4歳、2歳9ヶ月の子供がいます。
娘の曽祖母が乳ガンで65歳で亡くなりました。
そのほかは乳ガンに罹ったも者はおりません。
下の子の断乳を昨年の4月頃した時に乳房が痛み熱も出た為母乳外来で
マッサージをしてもらい治ったことがありました。
8月(下旬)日に以前から考えていた乳ガン検診に初めて行きました。
乳腺外科で視触診で異常なし、エコーで右胸を左より長く見ていたようで、本人は初めての検診でしこりがありいつ頃からあったかもわからず不安です。
もしかしたらと思っていましたが、やはり要精密検査手紙が10日後ぐらいにきて、
9月(中旬)日に前回の乳腺外科に行き1回目の医師とはちがう先生でエコー画像を見ながら「ここね」とおっしゃり、自分でわかるか聞かれたようですが、わかりにくかったけれどなにかあったと申していました。
しこりは15mmと言われました。
マンモグラフィーをして帰宅致しました。
9月(下旬)日にエコーをしてマンモグラフィーの結果とで細胞診か針生検をするといわれました。
そのほかに両乳房より多孔性の分泌物が絞ると少し出るようですが、それについては大丈夫とのことでした。
本人はいろいろ調べて気持ちの整理がつかず苦しんでいます。
いつから
しこりがあったかもわからず不安で過ごしています。
医師は娘のしこりについての可能性については何も触れずに若いから線維腺腫が多いけど1%でも疑いがあったら細胞診か針生検をするとのことでした。
娘は精度の高い方法で検査したいと希望していますが受診中の乳腺外科はマンモトームはないようなので明日と日にちがきまっていることもあり針生検をしたいとおもっています。
その結果で田澤先生にマンモトープをお願いする事は可能でしょうか?
田澤先生の親身になって回答していらっしゃるQ&Aを9月に入ってから毎日何回も拝見し意を決して質問させていただきました。
どうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「若いから線維腺腫が多いけど1%でも疑いがあったら細胞診か針生検をする」
⇒この表現からは、少なくともエコー写真上は「癌は疑われていない」と推測できます。
「娘は精度の高い方法で検査したいと希望していますが針生検をしたいとおもっています。その結果で田澤先生にマンモトープをお願いする事は可能でしょうか? 」
⇒大丈夫ですよ。
 マンモトームすれば「100%確定診断」となります。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

管理番号3699 ? ?乳ガン精密検査で質問をさせて頂きました。
状態もまだよくわからないうちからお聞きしてしまったにも関わらずお忙しい中回答して頂き嬉しい思いでした。
ありがとうございました。
?
日にちも空けずにまたお聞きした事をお許し下さい。
9月(下旬)日に医師が直接エコーをしてバネ式針生検を行いました。
4回音がしたと娘がいっています。
9月(中旬)日には右にしこりがあることはわかり
ましたが辺縁の様子や硬さはわからなくて生検をしなかったのかは不明です。
9月(中旬)日の受診時に針生検をしていれば半月ぐらいは早く判ったのにと残念に思います。
前向きに考えればしこりの存在がわかり良かったとも思います。
初回の視触診で異常なし、娘も自分でさわってもハッキリはわからなかったといっているのでそういうこともあるのですね。
この日にマンモグラフィーも撮りましたが結果については説明されていません。
この日の医師のお話で1%でも疑いがあれば細胞診か針生検と言われていたので少し不安が減っていたのですが、その医師は患者にあまり心配させないようにそう言われたのでしょうか? 今回も若いから線維腺腫もかんがえられるけどもというような事を言われたようです。
娘夫婦からの話です。
エコー画像から細胞診か針生検かのどちらかで針生検の方が良いでしょうとのことだったようです。
エコー画像から4点の所見でした。
? ? 1 ? しこりの大きさ 15mm×12mm
? ? 2 ? しこり辺縁がモヤモヤしている
? ? 3 ? 硬い(硬さを色で表していて青)
? ? 4 ? しこりの中に血流は見られない
以上のうち 2と3を考慮して針生検になったようです。
検査結果は10月(中旬)日に出る予定ですが、100%の結果を欲しいのでマンモトーム生検を希望しています。
是非田澤先生にお願いしたいと思っています。
9月(下旬)日に針生検をしたばかりで、またすぐで大丈夫なのかわかりませんが、結果がでてからもう一度こちらのQ&Aにメールを入れさせていただいてからの方がいいか、病院に直接ご連絡して 予約を取って受診させていただくかどちらがいいでしょうか?
何卒宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「エコー画像から4点の所見でした。? ? 1 ? しこりの大きさ 15mm×12mm? ? 2 ? し
こり辺縁がモヤモヤしている? ? 3 ? 硬い(硬さを色で表していて青)? ? 4 ? しこり
の中に血流は見られない以上のうち 2と3を考慮して針生検になった」

⇒妥当な判断です。
 細胞診は「良性を良性と判断する(例えば、嚢胞だと思うけど確認するためのように)」以外には殆ど意味はありません。(却って偽陰性を作って、診断の遅れの原因となる事もあるようです)
「100%の結果を欲しいのでマンモトーム生検を希望」
⇒それが最も安全なのは間違いありません。
 (針生検しておきながら)「不安だから、半年後経過観察ね」では、悲しくなります。
「結果がでてからもう一度こちらのQ&Aにメールを入れさせていただいてからの方がいいか、病院に直接ご連絡して 予約を取って受診させていただくかどちらがいいでしょうか?」
⇒病院に電話で予約はおそらくできないと思います。(混雑しているので、「予約外受診を促される」ことになりそうです)
 「予約外受診」は膨大な待ち時間もさることながら、「その日にマンモトームできない(予約患者さんを待たせたくないため)」という問題点があります。
 ○まずは「QandA」で状況(針生検の結果)を教えていただくと、「緊急度に準じた案内」ができます。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

乳がん精密検査の結果が出ました。
前回、田澤先生から結果が判ったらQ&Aにメールすれば緊急度に応じてマンモトーム生検をして下さるとお返事頂いてとても安心できました。
ありがとうございました。
検査結果は以下のとおりです。
病理学的判定区分 検体適正 正常あるいは良性
Fibroadnoma of tha right, needle biopsy.
所見:
CNB 4本
うち3本に病変あり
Fibroadenoma, intracanalicular type
結合織成分は硝子化している
アポクリン嚢胞も見られる
悪性所見は見られない。
しこりが硬かったのと辺縁がモヤモヤしていたのは、比較的稀な良性線維腺腫と理解してよろしいでしょうか?
しこりの摘出の必要はなく、年一回の検診を受けて下さいとの医師からのご指導でした。
以下の事をお聞きしたいです。
よろしくお願い致します。
この結果は確定診断となりますか? (マンモトーム生検ではなく、バネ式針生検だった為)
一年に一回の検診で大丈夫ですか?
乳がんプラザを拝見していて、細胞診より針生検、針生検よりマンモトーム生検ということを知り検診を受けた乳腺外科では細胞診、針生検、外科的生検の3種類だった為
娘は迷わず針生検を選択し、医師もそのほうが良いとの見解でした。
Q&Aを拝見していて本当に良かったです。
本当にありがとうございました。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「線維腺腫」良かったですね。
このレポートには「全く問題なし」です。
組織はしっかりと「狙った所から採取できている」と判断できるものです。
「しこりが硬かったのと辺縁がモヤモヤしていたのは、比較的稀な良性線維腺腫と理解してよろしいでしょうか?」
⇒稀と言う程のものではありません。
 若い時期の「線維腺腫」は増殖傾向があるので、そのような所見となることも良くあります。
「しこりの摘出の必要はなく、年一回の検診を受けて下さいとの医師からのご指導でした。」
⇒良かったですね。
 医師自身が「この結果に確信をもっている」と解釈できます。
 これが、「針生検では良性だけど、念のため3カ月後に来てください」などだったら、「医師自身が結果に不安(上手く採れていないのでは?)をもっている」と解釈できます。
「この結果は確定診断となりますか? (マンモトーム生検ではなく、バネ式針生検だった為)」
⇒病理レポートを見る限り、その通りです。
「一年に一回の検診で大丈夫ですか?」
⇒その通りです。
 しかも「癌の可能性も否定できないから1年に1回という意味」ではなく、
①「線維腺腫も大きくなる可能性がある」②検診は(病変がなくても)そもそも1年に1回は必要
 上記①と②の理由からです。
 「乳がんでは無い」という結論であると解釈して差し支えありません。
「検診を受けた乳腺外科では細胞診、針生検、外科的生検の3種類だった為娘は迷わず針生検を選択し、医師もそのほうが良いとの見解でした。」
⇒いきなり「外科的生検も候補に入れる」のはどうかと思いますが…
 結局「正しい選択」だったと思います。
 もしも「細胞診を選択していたら、(それが良性と出たとしても…)半年後来てくださいとなり、不安な半年間を過ごす事となっていた」のです。