[管理番号:3667]
性別:女性
年齢:44歳
田澤先生、こんにちは。
いつも拝見させていただいております。
今回、アドバイスをいただきたく、メールさせていただきました。
5年ほど前に左胸に非浸潤がんができ、温存術、放射線治療を受けました。
先日、同じ左胸にしこりを見つけ、切除術を受けました。
病理の結果は、5ミリ浸潤とわかり、転移はなし、HER2はゼロでした。
これからのことも考え、乳腺の全摘術を月末に受けることになりました。
術後にはホルモン治療も勧められております。
それで、先生に教えていただきたいのが、乳頭も全部取った方がいいのかというのと、そして、5ミリの大きさなら本当にホルモン治療が必要なのかどうか、
そして、術後、定期検診ではどのようなことをしてもらったらいいのかということを教えていただきたく思います。
このサイトをみていると、5ミリより小さいものは、どんなタイプであれ、ホルモン治療や抗がん剤治もしないとおっしゃられていたので、自分の場合はどうなんだろうと考えてしまいます。
お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
術後5年での「温存乳房内再発」ですね。
「浸潤径5mm=pT1a」であれば十分な早期です。
○再温存では無く全摘は正しい選択と言えます(照射ができないため)
「乳頭も全部取った方がいいのか」
⇒乳頭との距離次第です。
「5ミリの大きさなら本当にホルモン治療が必要なのか」
⇒一般的にはホルモン療法の適応となります。
「このサイトをみていると、5ミリより小さいものは、どんなタイプであれ、ホルモン治療や抗がん剤治もしないとおっしゃられていた」
⇒おおよそ、いいのですが…
少しだけニュアンスが異なります。
①化学療法
これは適応外と言えます。
②ホルモン療法
副作用が①より軽いため(やってみて)副作用が許容範囲ならばやってもいいと思います。(但し、微小浸潤pT1mi前後は不要と思います)