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授乳中の乳輪にできたしこりについて

[管理番号:3650]
性別:女性
年齢:35歳
はじめまして。
現在1才11ヶ月の子に夜のみ授乳をしております。
6日前にふと乳輪部をつまんだときに、3ミリせくらいのしこり、その下にも同じくらいのしこりがあり怖くなり翌日に産婦人科でその部分を乳腺エコーで見てもらいましたが何もありませんでした。
その時は夕方で乳腺もはっていたのもあり、
先生にも結果を信じるのはあなた次第と言われて、また不安になり翌日に乳腺外科の先生にもエコーで見ていただきました。
そこでも何もうつらず、病的なものは何もない。
炎症をおこしたあとが固くなって
るんだねと言われて帰ってきました。
マンモも希望しましたが、1年前にも同じように別部位でしこりができ何もうつらなかったとのことで今回もやらなくてよいとの事でした。
先生にお伺いしたいのですが、
乳輪のしこりで、確実に指でつかめる感じですのに何もうつらないのは当たり前なのでしょうか。
とても丁寧に見てもらいました。
このまま放置してよいのでしょうか。
炎症で固くなるなんてあるのでしょうか。
もうひとつ、マンモは四年前に一度受けていて問題なしでしたが、もしかしてその部分や他の部分が石灰化をしていて手遅れになっていたらどうしようと不安で仕方がありません。
授乳もまだ続けたいです。
乱文で申し訳ございませんが、無知なゆえに不安だらけです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「乳輪のしこりで、確実に指でつかめる感じですのに何もうつらないのは当たり前なのでしょうか。」
⇒私の診療経験上、それは「乳輪腺(モントゴメリ)」の肥厚」ではないかと思います。
 乳輪腺は(乳腺ではなく)あくまでも「皮膚の裏(皮下組織)」にあるので「皮膚のすぐ裏が腫れてゴロッとしている」ものを「摘んでいるだけ」だと思います。
 ♯乳腺は、それよりもずっと奥深い層に存在しているので、「小さすぎるものは摘めない」のです。
「このまま放置してよいのでしょうか。炎症で固くなるなんてあるのでしょうか。」
⇒乳輪腺の肥厚は、いろいろなことが原因で起こるわけですが、「乳輪腺が詰まって炎症を起こす」こともその一因となります。
「もうひとつ、マンモは四年前に一度受けていて問題なしでしたが、もしかしてその部分や他の部分が石灰化をしていて手遅れになっていたらどうしようと不安で仕方がありません。」
⇒考え過ぎです。
 年齢的には「マンモよりも超音波」の方が断然いいと思います。
 
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生
あれから、二週間近くたつのですがやはり親指と人差し指とで1センチくらい大きく乳輪部をつまむと3ミリくらいの丸いしこりがあり(皮膚のすぐ下のあたりですが、ここには乳腺はないのでしょうか?いつも母乳がつまると助産師さんがこのあたりから乳首に向かってしぼっていたので)消えないことと、2日前に生理が来たことと関係があるのかわかりませんが、同じく乳輪の下部がビーンズのようにプクプクしてつかめるのですが、これらはエコーで問題なしだったならば心配しなくて良いのでしょうか。
炎症であるならばこのまましこりのままエコーにもうつらず、消えないのでしょうか。
生理がきたらなくなると思っていたのですがなくなりません。
マンモを四年間受けていないことが自分のなかでかなりの不安要素なのです。
もうひとつ、最初にエコーでみてくれた産婦人科医が、授乳中はエコーなんてみえないんだからマンモかMRIでもしなきゃわからないと言っていたことと、薬をあげるから授乳やめれば?と言われた事が何を言いたかったのだろうかと今もその言葉が離れずにいます。
生まれたときからずっと授乳中はしこりや、
乳腺炎との戦いだったのでもうやめて、改めて検査をうけたほうがいいのか心配になってしまっています。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「乳輪の下部がビーンズのようにプクプクしてつかめるのですが」
⇒前回も回答しましたが…
 摘むのは「自己検診としては良くない」ことです。(何もかもが心配の種になるだけ)
 (以下、前回の抜粋)
 
 私の診療経験上、それは「乳輪腺(モントゴメリ)」の肥厚」ではないかと思います。
 乳輪腺は(乳腺ではなく)あくまでも「皮膚の裏(皮下組織)」にあるので「皮膚のすぐ裏が腫れてゴロッとしている」ものを「摘んでいるだけ」だと思います。
 ♯乳腺は、それよりもずっと奥深い層に存在しているので、「小さすぎるものは摘めない」のです。(摘む必要もなし)
「マンモを四年間受けていないことが自分のなかでかなりの不安要素」
⇒30代でマンモの必要性は高くはありません(エコーの方が数十倍、重要です。
 特に30歳代では)
「最初にエコーでみてくれた産婦人科医が、授乳中はエコーなんてみえないんだからマンモかMRIでもしなきゃわからないと言っていたこと」
⇒授乳中でもエコーで解ります。(我々、乳腺外科医なら)
 そもそも「産婦人科医が(例え、授乳期でなくても)乳腺のエコーが解る筈がない」というだけの話です。
「生まれたときからずっと授乳中はしこりや、乳腺炎との戦いだったのでもうやめて、改めて検査をうけたほうがいいのか心配」
⇒乳腺外科医にエコーして「太鼓判」押してもらっているのだから、心配するのは止めましょう。