[管理番号:3607]
性別:女性
年齢:46歳
1年ほど前から左乳房に時々痛みを感じます。
ズキズキしたような鈍痛で生理とは関係が無いように思います。
マンモグラフィと触診のガン検診は毎年受けており
今年も1月に受け乳房の痛みの件を伝えましたが異常なしでした。
それでも心配になり2月にエコー検査と触診を別な病院で受けましたが、
5ミリほどの嚢胞はあるけどシコリはなく脇のリンパも腫れていないし
嚢胞も放置しておいて大丈夫なものだと言われました。
7月~8月に生理が止まり婦人科を受診しましたら生理不順と言われ投薬した結果、生理が順調に来るようになりました。
生理不順の間は就寝中に目が覚めるくらいの強い乳房の痛みが時々ありましたが、生理が順調になってからはたまにあるものの強い痛みは起きなくなりました。
時々、自分でセルフチェックをしていますがシコリのようなものは感じたことはありません。
エコー検査で嚢胞を指摘されましたがマンモグラフィでは何も言われ無かったということは良くあるのでしょうか?
嚢胞とシコリの違いはハッキリしており間違うことはありませんか?
嚢胞はこのまま放置しておいて問題なく実はガンなのかも?というような心配はしなくても大丈夫でしょうか?
来年の1月にまたガン検診を受ける予定ですが、
それ以外に再度の検査は必要でしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「生理不順の間は就寝中に目が覚めるくらいの強い乳房の痛みが時々ありましたが、生理が順調になってからはたまにあるものの強い痛みは起きなくなりました。」
⇒まさに「治療的診断」ということです。
その乳房痛が「生理不順(女性ホルモンの不安定)からくるもの」だったことが「その治療」により明白です。
「エコー検査で嚢胞を指摘されましたがマンモグラフィでは何も言われ無かったということは良くあるのでしょうか?」
⇒「良くある」どころか、「嚢胞はマンモでは見えない」方が普通です。
○マンモグラフィーで見える条件は「大きさ」と「硬さ」です。
腫瘍のように「硬い」ものであれば比較的小さい物(それでも1cmでは検出困難なことが多い)でもマンモで写りますが、『嚢胞のように柔らかい物は相当大きくならない限りはマンモで見えません』
「嚢胞とシコリの違いはハッキリしており間違うことはありませんか?」
⇒間違いません。
「嚢胞はこのまま放置しておいて問題なく」
⇒嚢胞は(正常)乳管が閉塞して(内容液が)「貯留して(しこりのように)拡張したもの」にすぎません。
「実はガンなのかも?というような心配はしなくても大丈夫でしょうか?」
⇒大丈夫です。
「それ以外に再度の検査は必要でしょうか?」
⇒不要です。
心配ありません。