[管理番号:3600]
性別:女性
年齢:46歳
初めまして、術後の治療について質問させて下さい。
7月末に、左胸乳がん 右胸葉状腫瘍と診断され、
8月、両胸 部分切除手術を受けました。
術前病理検査 ER(+) PgR(+) Her2(1+) MIB-1 LI=10%
エコーでのサイズ 1.3センチ
術後結果 浸潤性乳管癌 サイズ浸潤径 T1 5×4ミリ リンパ節転移無し
ステージ1
核グレード2 脈管侵襲無し 切除断端陰性
ER(80%) PgR(90%) Her2(2+) Ki67=10%
葉状腫瘍 サイズ5センチ弱
悪性所見はないが増殖の激しい所があり、境界型と言われました。
質問① Her2の結果が変わってしまい、今はまだFISH結果待ちなのですが、
陽性の場合 化学療法 ハーセプチンをするべきなのでしょうか?
再発 生存率の違いはどのくらいになりますか?
質問② ホルモン治療はノルバデックスとリュープリンと言われました。
こちらのQ&Aを読み、年齢的にリュープリンは必要ないかと思うのですが、
葉状腫瘍のことを考えると少しでもホルモン量を下げるために行った方がいいですか?
しっかり切除してもらい、予防法がないのは理解していますが、
境界型と言われ再発が心配です。
宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1a(5mm), pN0
完璧な早期癌です。
pT1aでは抗HER2療法の適応はありません。
術前針生検の結果を考えると、おそらくFISH陰性だとは思いますが…
「陽性の場合 化学療法 ハーセプチンをするべきなのでしょうか?」
⇒冒頭で述べた通り、抗HER2療法は不要です。
「再発 生存率の違いはどのくらいになりますか?」
⇒これはFISH陽性だったと仮定しての話ですね?(適応外ですが、一応)
3年のデータしかありませんが…
再発率 6%⇒3%
生存率 99%⇒100%
「質問② ホルモン治療はノルバデックスとリュープリンと言われました。こちらのQ&Aを読み、年齢的にリュープリンは必要ないかと思う」
⇒その通りです。
これだけの早期癌で40代でLH-RHagonistを勧めるようでは、勉強不足もしくは頑固おやじと非難されるべきです。
「葉状腫瘍のことを考えると少しでもホルモン量を下げるために行った方がいいですか?」
⇒無関係です。
考え過ぎです。