[管理番号:3579]
性別:女性
年齢:62歳
はじめまして、田澤先生おはようございます。
Q&A、いつも拝見させて頂いております。
宜しくお願い申し上げます。
5月末左乳房に大豆粒大のしこりを見つけました。
担当医から良い時期にみつけましたね。
まだ早期、ステージ1~2ですよと言われました。
《針生検、MRI検査結果》
左L/1にspiculaを伴う腫瘤 C-5
左乳房B領域に12mm大腫瘤
ER+、 PgR+、 HER2 1+ 、 Ki67 30%
12mmのしこりの下方から2本髭のようなものがのびていて、
全体で25mm。
浸潤性ガンとの事でした。
他転移なし
8月初旬左乳房温存手術致しました。
(4×5cm摘出 リンパ節1個転移あり2個摘出)
《術後病理検査》
ルミナールB ホルモン受容体 陽性 HER2:陰性 Ki67:高値
2週間後、担当医から摘出した病理検査によると、
しこりの周りに浸潤ガン2つ飛んでいる。
しこりの下方、断端まで浸潤している箇所があるので再手術したほうが良いと思う。
温存手術か全摘手術するか、家族で相談して来てください。
と言われました。
手術も終わり安堵していた私にとっては驚きでした。
家族の意見は皆、まだ画像に映らない微小なもの、
手術をしたばかりにまた大きくメスを入れるのはどうだろう。
抗がん剤と放射線療法で消えないものだろうか?
たとえ局所再発したとしてもその時、手術を考えようという意見に達しました。
その後病院に行きました所、担当医が変わり、抗がん剤、放射線療法で消える可能性もある。
しかしリンパ管、脈管にも浸潤ゾーンがあると書いてある。
何となく、手術したほうが安心な気もする。
とても悩ましいケースですね。
との事局所再発した場合のケースは?と伺うと、
もし炎症性乳がんになった場合は手術できなくなる。
最悪、遠隔転移(4人に1人)するケースもあるとの事でした。
私も悩みます。
このように、今後ガンの顔色が変わることもあるのでしょうか?
私は局所再発と遠隔転移の関連性はないと認識していたのですが。
今後前向きに生きていく為にも後悔だけはしたくありません。
やはり今すぐ手術をしたほうがベストな選択なのでしょうか?
その場合は全摘ですか?
手術をしないで様子をみるという選択種は考えられませんでしょうか?
私の場合、定期健診の間隔どんな検査をしたらよろしいのでしょうか?
私には判断がつきかねます。
毎日がとても不安です。
尚、今後は化学療法(TC)療法4回、放射線治療5週、ホルモン療法10年予定です。
ホルモン療法は10年必須ですか?長い質問になりました。
申し訳ありません。
田澤先生のご回答宜しくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「やはり今すぐ手術をしたほうがベストな選択なのでしょうか?」
⇒浸潤癌での断端陽性は「手術すべき」だと思います。
「その場合は全摘ですか?」
⇒これは、その断端の程度によります。
「しこりの下方、断端まで浸潤している箇所がある」という表現からは「下方向のみ」の部分切除でもいいかもしれません(担当医に確認する必要があります)
ただし、「担当医が変わった」とありますが、きちんと「執刀した医師」に見解を求めるべきです。(何故、担当医が変わったのですか?そのような病院なのですか?)
「手術をしないで様子をみるという選択種は考えられませんでしょうか?」
⇒追加切除(再温存にしろ、全摘にしろ)がいいと思います。
「私の場合、定期健診の間隔どんな検査をしたらよろしいのでしょうか?」
⇒(抗癌剤が終了してから)3カ月に1回の診察、超音波、採血、1年に1回のマンモグラフィーです。
「ホルモン療法は10年必須ですか?」
⇒それは5年内服してから考えましょう。