[管理番号:3192]
性別:女性
年齢:41歳
おはようございます。
初めて質問させていただきます。
先日、葉状腫瘍と診断されました。
大きさは8cm強で現時点では良性の判断です。
初発です。
場所が悪く乳頭直下に発生しており、乳輪部分を押し上げて変形をきたしています。
乳輪付近の皮膚にも及んでいるといわれました。
3月頃にしこりに気づいてから3ヶ月程度でこの大きさになりました。
(11ヶ月前のマンモグラフィと触診のときは異常なしでした)
どうにかして温存できないかと県内の乳腺科2箇所で診察してもらいましたが
A病院では温存はできるが乳頭乳輪は切除、形も凹むといわれました。
(それくらいなら全摘したほうが良いとも言われました)
B病院では再発の危険性を考慮し、全摘でしか手術できないといわれました。
(マージンは2cm以上必要とも言われました)
ただ、色々と調べると、10cmの腫瘍でもそれほどの
変形を来さず温存も可能という
文献もあり、13cmを超える腫瘍摘出でもさほどの変形も来さず温存できている事例などもあるので温存も不可能ではないのではないかと思います。
また、マージンの取り方も1cm以上としている文献も多く見ます。
葉状腫瘍は乳腺を圧排して大きくなるため、圧排したものを伸ばせば戻るとも記載されていました。
乳頭乳輪の切除は仕方がないとしても、乳房部分の温存ができないのかと納得いきません。
再建するにも葉状腫瘍では保険適用外となってしまうため、費用的なこともあり極力温存し、
欠損した乳頭乳輪たけを再建するような方法をとりたいのです。
北陸の片田舎のため、大きな腫瘍は即全摘といったような考え方なのか、この判断が正しいのか悩みます。
場合によっては、県外(都会)の病院へセカンドオピニオンを求めても良いのかとも考えています。
ただ、葉状腫瘍自体が珍しい病気であり、どこの病院が得意としているのかもわからず、困っています。
そこで、
①上記のA病院、B病院の診断が正しいのか、それとも文献にある記載が正しいのかを教えていただけないでしょうか。
②葉状腫瘍を得意とする病院があれば教えていただけないでしょうか(できれば中部・関西方面で)
お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
①まず「現時点では良性の判断」というところが正確なところか?
「3カ月で8cm」というのは尋常な増殖ではありません。
②8cmという大きさ
③乳輪付近の皮膚にも及ぶ…皮膚所見を伴って「良性」なのかどうか?
○葉状腫瘍を沢山治療している立場として
「乳房温存はかなりのリスク」を伴います。
もしも「温存を選択」したとしても、「手術標本で悪性」となれば、「乳房切除も考慮すべき」です。
葉状腫瘍は「一度でも再発」をしてしまうと「切っても、切ってもまた再発を繰り返す」サイクルに入ってしまいます。
その意味では「癌以上に」「初回手術が重要なポジションを占めている」のです。
もしも「全摘」を選択すれば根治となるのに、「温存を選択したばかりに、とんでもない苦境にたたされる」ことがあることは理解しなくてはなりません。
「①上記のA病院、B病院の診断が正しいのか、それとも文献にある記載が正しいのかを教えていただけないでしょうか。」
⇒「文献は無責任」です。
あくまでも「葉状腫瘍」はグレードによるのです。(一律に1cmでいいなんてものではありません)
8cmの葉状腫瘍(しかも乳頭直下にあり、皮膚所見を伴う)のであれば、「乳房切除を勧める」のが当然だと思います。(再発の悲劇を実際に見たものの正直な感想としては)
「②葉状腫瘍を得意とする病院があれば教えていただけないでしょうか(できれば中部・関西方面で)」
⇒申し訳ありませんが…
解りません。