[管理番号:3143]
性別:女性
年齢:32歳
いつも興味深く読ませていただいています。
私は、32才、既婚者、出産経験有りです。
4月に、左胸のしこりをハッキリ確認でき、乳腺外科にかかり、エコー、バネ式の検査をしました。
結果が出てくるまでの間に、MRIや、マンモをやりました。
検査結果は、左胸上半に広い石灰化、一部が浸潤している。
免疫染色を施行したところ、
ER陽性 PgR陰性 Kiー67 10%の陽性率
とのことでした。
現在は発見した病院から、
大学病院に紹介状を書いてもらい治療拠点を大学病院に置いて来週、全摘の手術をすることになっています。
先生なら、どのような治療方針を出しますか?
捕捉ですが、母親も40代で乳癌を患い先々月他界いたしました。
全摘でも、若さで 抗がん剤なども有りうるのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「左胸上半に広い石灰化、一部が浸潤」
⇒早期発見で大変良かったと思います。
広範囲だから「全摘と言う判断」なのでしょう。
「先生なら、どのような治療方針を出しますか?」
⇒明らかな「ルミナールA」です。
「若いから」という理由で「化学療法は行いません」
基本的にホルモン療法です。
◎むしろホルモン療法が必要か?というレベルかもしれません。
微小浸潤~pT1aであれば「無治療も候補」となります。
逆にpT1b以上であれば、「年齢=卵巣機能の強さ」からタモキシフェンに加えて「LH-RHagonistの併用も考慮」します。
この状況で化学療法の適応など一切ありません。