[管理番号:2797]
性別:女性
年齢:47歳
3月半ばに温存手術を受けました。
病理結果は
大きさ:2.1×1.5cm pT2
核グレード:3(核異型スコア+3 核分裂スコア+3)
断端:陰性
リンパ節:SN(0/3)
ER:0
PgR:0
HER2:3+
Ki-67:70%
でした。
術後、すぐにUFTの服用を始め、
4月の後半より放射線の治療予定です。
放射線治療後、
ハーセプチン単体の投与
もしくは
ハーセプチン+抗がん剤(点滴の)の投与
をしましょうと言われています。
ハーセプチン単体の投与でも再発リスクは抑えられるものでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT2(21mm), pN0, NG3, HER2 type
十分早期ですが、きちんと「抗HER2療法を行うべき」です。
「術後、すぐにUFTの服用を始め」
⇒何故UFTなのでしょうか???
標準治療ではありません。
「ハーセプチン単体の投与もしくはハーセプチン+抗がん剤(点滴の)の投与をしま
しょう」
⇒UFTとしてみたり、「ハーセプチン単剤の選択肢」を提示したり、全く「エビデ
ンス」がありません。
「ハーセプチン単体の投与でも再発リスクは抑えられるものでしょうか?」
⇒そのようなエビデンスはありません。
きちんと「抗HER2療法するべき」です。