Site Overlay

MRIと実際

[管理番号:2780]
性別:女性
年齢:54才
いつも参考にさせていただいてます。
もう右乳房の全摘手術は終わっています。
部分より全摘が良かったので、現在の状態で問題はないのですが、
気になる事があるので、質問させて頂きます。
非浸潤がんですが、
術前のMRIの画像で拡がりが見られたのです。
私も画像でそう思いました。
けれど、実際にはエコーで見つけた一個だけでした。
そんな事があるのでしょうか?
手術をしたら他のも見つかったという話しは聞きますが。
私の場合は逆です。
本当に一個だけだったと安心してていいのか、かえって不安です。
こんな事はあるのですか?
どうぞよろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
まず重要なことは「MRI検査は画像診断の一つにすぎない」ということです。
これを「やたらと、診断に用いよう」としたり、「MRIで見えるものは全て病変」と考えるのは誤りです。
「非浸潤がんですが、術前のMRIの画像で拡がりが見られたのです。
私も画像でそう思いました。けれど、実際にはエコーで見つけた一個だけでした。そんな事があるのでしょうか?」
⇒あります。
 「MRIを絶対」と考えるのは誤りです。
  乳腺症も線維腺腫も「MRIで造影」されます。
 ○あくまでもMRIは(他のモダリティーと同様の)画像診断のひとつであり、
最終的には「きちんとした組織診断が必要」なのです。