[管理番号:2633]
性別:女性
年齢:47歳
初診で右乳房に3センチくらいのしこり、ルミナルA型、ホルモン療法(リュープリンとタモキシフェン)ランマークの治療で1ヶ月になります。
背骨と腰骨、骨盤、胸骨、肋骨に転移が有り、
このまま手術も積極的な治療もしないと言われました。
痛みは日に日に増し、動いていると強い痛みもあります。
更年期障害(ふらつき、頭痛、動悸)には漢方が処方されましたが、主治医は他に治療する気が無いようです。
今の自分がいったいどのような状態なのか、(寝返りしたら激痛で2日間痛みをとるための入院をしました。
そのときは左の手と足の痛みと少しのしびれで退院できましたが)治療法はないのか、どうしたらいいのか不安です。
主治医に聞いても「寝たきりになる時間を先に延ばすだけ」と言います。
また知り合いの人に高濃度ビタミンC療法を勧められましたが、どのような効果が期待できるのでしょうか。
まとまらない内容でなりましたがよろしくお願いします。
子供が小さいので後10年は元気でいたいです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
骨転移とのこと。
お気持ちお察しします。
「背骨と腰骨、骨盤、胸骨、肋骨に転移」「痛みは日に日に増し、動いていると強い痛みもあります。」
⇒これは「放射線照射の適応」がありそうです。
骨折したら「QOLの低下が著しい」ので、きちんと(疼痛部位の)「骨の評価」をしてもらいましょう。
そして「骨折の原因となりそうな部位」や「疼痛の原因となっている部位」が特定できれば、そこは「放射線照射」してもらいましょう。
「知り合いの人に高濃度ビタミンC療法を勧められましたが、どのような効果が期待できるのでしょうか。」
⇒これは無意味です。
○局所には「骨折や疼痛のコントロール」
ターゲットがあれば、放射線照射
無ければ、「メタストロン」の相談をしてみましょう。
○全身療法としては、
化学療法も(未施行のようなので)奏功が期待できます。