[管理番号:2145]
性別:女性
年齢:57才
2015年8月に10年目の骨シンチ検査で背骨と腰骨に骨転移みられるという事で
同じ病院の整形外科でMRIとCTとX線検査した結果治療を始める
ということでフェマーラを服用するようになりました
腫瘍マーカCA15-3が2014年7月 8.3 2015年8月11.4 12月
20.6CEA2.5 2.5 2.5でした
指摘された場所に痛みはなく仕事で重い物を持ち背中や腰の違うところに痛みがありました
そのうち痛みはなくなり今月又MRIをとる事になっていますが安静にしていると痛みがなく動くと痛みます
近いうちに乳腺の先生からランマークを始めると言われていますが本当に骨転移しているのか不安です
それと言うのも10年目に主治医が代わって
前の主治医になぜ骨シンチを受けるように言われたのか聞かれたんですが
私はそんな事解らなかったので大丈夫なのかと思いました
拠点病院なんですが新しい主治医も整形の先生も専門医じゃなくて整形の先生はレジデントなんですもし誤診だったらと思うと不安で
でもセカンドオピニオンするとしてもどの先生に聞けばいいのか解りません
他の先生はみんな専門医なのに再発患者の扱いってそういうものかと思ってしまいます
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「2015年8月に10年目の骨シンチ検査で背骨と腰骨に骨転移みられるという事で同じ病院の整形外科でMRIとCTとX線検査した結果治療を始めるということでフェマーラを服用するようになりました」
⇒骨転移の診断は難しいですが…
「MRI」の所見と「レントゲンでの溶骨性変化」など「特徴的な変化」があり確定診断と言えるものなのか?それとも「確定はできないけど、骨転移として治療しておいた方が無難(安心)でしょう」となって治療を開始しているのか『様々なケース』があります。
○骨転移の治療は
①全身治療 この場合にはホルモン療法(フェマーラ)
②全身治療(骨) 骨吸収抑制剤(この場合はランマーク)
③局所療法 放射線照射
以上、3つから成り立ちます。(放射線照射は疼痛や骨折の原因となりうる場合に、ピンポイントに行います)
「近いうちに乳腺の先生からランマークを始めると言われています」
⇒8月に「骨転移が疑われてから」(有る程度MRIやCTなどで時間がかかったにしろ)ランマーク開始の話がでるまで「随分、時間差がある」ことが気になります。
質問者が疑っているように「骨転移の確信が無い」のかもしれません。
「それと言うのも10年目に主治医が代わって前の主治医になぜ骨シンチを受けるように言われたのか聞かれた」
⇒「10年目の節目というだけの理由」で骨シンチをすることは不自然です。
「腫瘍マーカーの動き」も無いようですし、「質問者の症状(急に腰痛が出たとか)など何か(骨シンチを行う)理由があったのか」知りたかったのだと思います。
○結局、何も(10年目の節目以外には)理由はなさそうですが…
「拠点病院なんですが新しい主治医も整形の先生も専門医じゃなくて整形の先生はレジデント」
⇒拠点病院なんて、どこもそんなものです。
「若い医師の教育の場」だから仕方がありません。
それを承知で患者さんも選択しなくてはならないのです。
「他の先生はみんな専門医なのに再発患者の扱いってそういうものかと思ってしまいます」
⇒そのような病院の事情は解りませんが…
きっと、時々「カンファレンスなる場」で相談しているのでしょう。