正常乳管が「何らかの理由 注 1 )」で閉塞して液体(分泌液)が貯留したもの
医師によっては、「水がたまった袋」と表現される。
注 1 )何らかの理由:液体が濃いため乳管が詰まった/周囲の組織から圧迫された
前者は授乳期などに良く起こる(ミルクは時にうっ滞すると濃くなり固まる)
後者は乳腺症などで周囲の線維成分などが増生して、乳管が圧迫されて起こることが多い。
嚢胞は腫瘍ではありません。
全く「正常」なので、(私は)敢えて患者さんに『嚢胞ありますよ。』などと指摘しません。(『正常ですね。』といいます。)
検診エコーなんかで、結果に「嚢胞:1年後経過観察」とかなっていることあるけど…
嚢胞に「経過観察」など不要です。
単純に「毎年、検診を受けましょう」という記載だと理解しましょう。
(参考に)嚢胞内腫瘍は嚢胞ではありません。
嚢胞内腫瘍については、『今週のコラム 51回目 嚢胞内腫瘍 これは嚢胞ではありません』をご参照ください。