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増殖スピード

[管理番号:6998]
性別:女性
年齢:44歳
病名:乳癌
症状:しこり

初めて質問させて頂きます。
よろしくお願い致します。

半年おきにエコー一年に一回マンモをしていました。
7月のエコーでも異常なしでした。
が、先月末左上部にシコリを感じ(下旬)日に受診エコーで、6ミリの影が隣り合って2つ確認されました。
先生からは、6ミリです。
と言われました。
形もいびつなので悪性に近いと言われ、吸引細胞診をしました。
(下旬)日結果がでて、Vでした。
本日、紹介された、クリニックへ行き、細胞診と、もう一度エコー、マンモをしました。

エコーの結果、リンパは問題なさそう、腫瘍は、1.8センチです。
と言われて驚いています。

数は1つになったのですが、一周間前6ミリのものが(2つ)→足しても1.2の物が、こんなに急に大きくなるのですか?物凄い増殖スピードの早いガン?吸引細胞診検査後からチクチクした痛みはあります。
この痛みは増殖してる痛みのように思えて怖いです。
細胞診の結果は来週に
でますが、結果がなんであれ、手術を早くお願いして、27日に予約をとって頂きました。
こんなに早く増殖しているのなら、すでに転移して
いるのではないかととても不安でなりません。

4ヶ月で、1.8センチの腫瘍ってありますか?
それと、左肩上腕にコリコリしたものがあります。
吸引細胞診の結果を
聞いた時の先生に見せると、そこは大丈夫。
と触ることもなく殆ど見る
こともなく言われましたが、本当に大丈夫でしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「エコーの結果、リンパは問題なさそう、腫瘍は、1.8センチです。」
「一周間前6ミリのものが(2つ)→足しても1.2の物が、こんなに急に大きくなるのですか?」

→違います。

 測定の仕方に過ぎません。(エコーは、角度などを含めて「自由度が大きい=主観が大きい」検査なのです。 だから「上手い人は上手いし、下手な人は下手」なのです)

「こんなに早く増殖しているのなら、すでに転移しているのではないかととても不安」
「4ヶ月で、1.8センチの腫瘍ってありますか?」

→全く違います。
 ご安心を。

「左肩上腕にコリコリしたものがあります。」「本当に大丈夫でしょうか?」
→1000%大丈夫です。(そんなところには悪性のものはできませんし、勿論「乳がんの転移も絶対にありません」)
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問2 全摘か部分切除かで悩んでいます。】

性別:女性
年齢:44歳
病名:乳癌
症状:

先生、前回の質問に対してお返事ありがとうございました。
本当にお返事があり文面を読みながら涙が出てきました。

今回は、細胞診の結果がでて、来週手術予定なのですが、主治医から部分切除を勧められています。
私は、同じ不安(4ヶ月前のエコーで異常無しだったのにシコリ発見で現在にいたっている)を味わいたく無いので、全摘でも良いとおもっています。

細胞診の結果は、
浸潤癌(硬癌)
ホルモン感受性有り
グレード1
HER2陰性
ki67 80%
MRIの結果
腫瘍1.7センチ
画像上リンパ節異常無し
でした。

グレード1なのに、ki67 が80%って不思議に思い主治医に聞いたところ、術後の病理検査ではっきりわかる。
グレードが上がるより、多分ki67 が下がる確率が高い。
と言われました。

そこで、不安なのは、ki67が、このまま80%でグレードも上がったとして部分切除でも大丈夫なのでしょうか?ki67 が高いグレードが高い場合は、全摘の方がよいですか?
先生のご意見をお聞かせください。
よろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「ki67 が高いグレードが高い場合は、全摘の方がよいですか?」
→全く無関係。

 物事は整理して、「論理的に」考えましょう。

★術式の選択に「グレード」も「Ki67]も全く無関係!(Ki67はあくまでも
術後の補助療法の参考にのみ有用です)

 術式の選択は純粋に「拡がり診断だけ」を参考にするのです。

 
 

 

質問者様から 【質問3 今後の治療について】

性別:女性
年齢:44歳
病名:乳癌
症状:

何時もお忙しい中、御返事ありがとうございます。

病理検査の結果がでたので、今後の治療について質問させて頂きたいです。
よろしくお願いします。

12月(下旬)日に左乳房部分切除をうけました。

組織学的波乃度 Fe2+3
INF c
ly1 v0 RO MP1 Nec0
NATP2 Tubular formation 2 Mitosis 3
B-Rscore 7 HistologicalGrade 2
DCIS病変20%
Arch Crib/comedo
VNC low with nec
断端 +/- 1-INV-Cran
DFM M-DCIS-3mm Cran-INV-5mm以内
PN – Fibrous core – ADH –
t 25×40mm (18×25)
Calcification –
ER50%(+) A-S 2+4=6 pgr80%(+)A-S3+5=8 Mib1 65% Her2 0
リンパ節 – 0/2
一群/2群/3群/SN0/2
FS 1、2Metastasis – LN
3-6Negative margins
でした。

質問は、四つあります。

1.オンコタイプをする必要なく、抗がん剤治療が必要ですか?抗がん剤をするとしたらTCでよろしいですか?
2.断端がギリギリと言われ、今後X線を通所より1週間多く5週間あてるといわれました。それで大丈夫でしょうか?
3.腫瘍の位置が左乳房上部内側にありました。
某胸骨リンパに近く転移していないかとでも不安です。
主治医の先生には、今はどうもなっていない。
考えすぎ、そんなことはほとんどおこらない。
と言われました。

今後は定期的にエコーで検査していけば大丈夫なのですか?もし、転移したら、どのような治療になるのですか?
申しわけありません。
お答えよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

「1.オンコタイプをする必要なく、抗がん剤治療が必要ですか?」
→Ki67(Mib1)が65%だからルミナールBの可能性は高いとは言えます。

 ただしOncotypeDXして確認するといいでしょう。

「抗がん剤をするとしたらTCでよろしいですか?」
→その通りです。

「2.断端がギリギリと言われ、今後X線を通所より1週間多く5週間あてるといわれました。」
「それで大丈夫でしょうか?」

→それは実際の病理標本をみていないものには判断できません。

「今後は定期的にエコーで検査していけば大丈夫なのですか?」
→その通り。

「もし、転移したら、どのような治療になるのですか?」
→照射することになるでしょう。