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全摘について

[管理番号:6723]
性別:女性
年齢:58歳

田澤先生の乳がんプラザに救われ、治癒に向けて日々歩んでおります。

昨日インフォームドコンセントがあり、当初の温存から「全摘」へとの見解が示されました。

気持ちに動揺があります。
画像添付ができませんが、検査結果から田澤先生のご見解を頂戴いたしたく、
よろしくお願いいたします。

【組織診断】
 ・右房 浸潤性乳管がん
 ・ER:95% PR:0%
 ・HER2:0
 ・Nuclear grade:3  MIB-1:30%

【CT結果】
 ・右乳房B領域の大きさほぼ1cmの結節を認める。
明らかな石灰化はなし。
周囲の皮下組織
  に向かってのびるスピクラ状の初見あり、1本は胸壁に達する。

  肺野に結節はなく、脇窩、縦隔リンパ節に病的な腫大を認めない。

【MRI結果】
 ・BPEはminimal。
 右乳房B領域に腫瘤性病変が認められる。
乳頭腫瘍間は3.5cm。

 ・腫瘤は楕円形で、周辺は微細鋸歯上、大きさは1.0×0.9×0.8cm
 ・造影剤投与後早期より濃染され、kinetic curve はrapid-plateau。
乳がんの初見。

 ・腫瘤と乳頭の間に策状、結節状の造影増強効果あり。
乳管内進展の初見(初見(BI-RADSカテゴリー6)と考える。

  (画像上は、腫瘤から進展乳管が乳頭につながるように見えてます。)
  右脇窩部に大きさ2mmのリンパ節が認められるが、積極的に転移を疑う大きさではない。

 ・左乳房に異常造影増強効果は認められない。

【お尋ねしたい点】
 ①以下の観点から「全摘」が妥当とお考えでしょうか、温存、皮下乳腺切除術/再建しないの可能性は
  ありますでしょうか。

・腫瘍の大きさ、広がり
・乳頭との位置関係
・整容性
・再発リスク

以上、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

温存か全摘かは純粋に「広がり診断(特にMRI)」によります。
その意味で画像を見ていない私がコメントする立場にはないようです。

ただ、今回「全摘へと変更した理由」が『画像上は、腫瘤から進展乳管が乳頭につながるように見えてます。』という所見だけなのであれば、(乳頭への)直接浸潤はまずないので温存は可能だと思います。

「①以下の観点から「全摘」が妥当とお考えでしょうか、温存、皮下乳腺切除術/再建しないの可能性は  ありますでしょうか。」
→上記通りです。

 温存は可能ではないか?と想像します。
 ただ、もしも「乳頭への浸潤疑い」が理由であれば、(乳頭を残す)「乳輪乳頭温存」は適応外です。

 
 


 

質問者様から 【結果2 全摘することにいたしました。】

性別:女性
年齢:58歳
病名:乳がん
田澤先生の診察:[診察あり]
田澤先生の手術:[手術なし]

貴院を訪問し、田澤先生から「温存もできますよ」とのお言葉がありました時にはおかげさまで、一縷の望みを持つことができました。

あれから、乳がんプラザQ&A、先生の「全摘か温存」かについてのご見解を繰り返し読み返しました結果、「全摘」を決意いたしました。

乳がん宣告を受けて1ケ月、うろたえる中、出会えました田澤先生の乳がんプラザ。
大きな不安からこの度の決断までお導きいただけましたこと、本当に感謝しております。
乳がん治療としてはまだスタート時点にたったばかり、今後も田澤先生のお力を信じ、
前進してまいりたく存じます。 引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

<Q&A結果>