［管理番号:4795］
性別:女性
年齢:51歳
はじめまして。
お忙しいところよろしくお願いいたします。
7年程前から石灰化の症状があり、年一度検診をしています。
去年の6月頃から更年期障害治療によるホルモン剤を服用中です。
（デュファストン1錠とジュリナ2錠）
記憶が定かでないのですが、二年前？市の検診で右乳にしこり2個見つかってから、
大学病院でマンモグラフィーとエコーで検査したところ、繊維線種でしたので毎年一度の受診経過をしていました。
ここ二、三年はしこりの大きさも変わらず1.5ミリ位（もう一つはもう少し小さめ）でした。
去年の10月の定期検診で、先生から「一度生検すれば心配ないでしょう」と言われ、
コアニードル針生検を11月下旬にしました。
三か所位処置したと思います。
結果は「繊維線種」でした。
この時、一つのしこりの大きさが1.7ｃｍでした。
この時の先生がもう大学病院での診察は不要なので、どこかかかりつけ医の施設で診てもらって下さい（経過観察）と言われました。
ホルモン治療の因果関係はないと先生から当時は言われました。
（その先生は非常勤で別の場所で開業している先生でした）
そして半年経過安心していましたが、何気でしこりをチェックすると大きくなっているのが分かりました。
とても1.7ｃｍどころではありません。
ビックリして葉状腫瘍でないかと思い、ネットで調べました。
だんだん不安になってきて、とにかくクリニッククリニックということで、非常勤で担当だった先生のところへ飛び込みました。
「エコーだけでいいでしょう」ということでエコーで画像を見ていたところ、3ｃｍはあるのでマンモーグラフィーもすることになりました。
検査中に先生が大学病院に連絡を取り、針生検時の大きさを確認したところ、1.7ｃｍから3.3ｃｍになっていたことがわかりました。
先生からは
・3ｃｍ以上あるので腫瘍を取り病理検査しないと葉状腫瘍か分からない
・大学病院にある画像を見比べ大学病院で摘出手術（順番待ちなので予約）
・大学病院でＭＲＩとＣＴ検査します（順番待ちなので予約）
・マンモーグラフィーは問題なし
◆ちなみに画像を見ながらの説明はありませんでした。
終わって見れば、大学病院の予約だけでした。
私が不安に思うこと
・大学病院での手術がいつになるか不安です。
・半年でしこりの大きさが倍になることはあり得ますか？
（気になって毎日チェックしていますが突然大きくなってくるのではと不安です）
・ホルモン剤を服用しているのでその影響はあるのでしょうか？
・半年で繊維線種から葉状腫瘍になることはありますか？
・マンモトーム生検をしないでいきなり手術はあり得ますか？
・右乳のみ痛みが時々あります。
手術の場合、追加手術はしたくありません。
田澤先生も仰っていたように、
葉状腫瘍は初回の手術が最も大切であると認識しております。
こちらの掲示板を拝見させていただいておりますが、
他の掲示板より患者さんのことを一番に考えている田澤先生に手術をお願いすることは可能でしょうか？
予約がなかなか取れないのは承知の上なので、予約なしでも是非先生に診察していただきたいと思います。
長々と大変申し訳ありません。
お返事いただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
年齢的に半年で「１．７ｃｍ⇒３．３ｃｍ」ならば葉状腫瘍を疑うのは当然です。
そもそも「線維腺腫と葉状腫瘍」はどちらもfibroepithelial tumorであり、組織診では鑑別が付きにくいものです。
「・半年でしこりの大きさが倍になることはあり得ますか？（気になって毎日チェックしていますが突然大きくなってくるのではと不安です）」
⇒境界葉状腫瘍の可能性はあります。（そのスピードでは、それを疑うべきでしょう）
「・ホルモン剤を服用しているのでその影響はあるのでしょうか？」
⇒その可能性はあります。
逆にそれがあるから「線維腺腫の可能性もゼロでは無い」となります。
「・半年で繊維線種から葉状腫瘍になることはありますか？」
⇒そもそも「考え方」が違います。
組織診では「fibroepithelial tumor」として鑑別は必ずしも容易ではないのです。（つまり変化したわけではなく、最初からそうだったということ）
「・マンモトーム生検をしないでいきなり手術はあり得ますか？」
⇒私であれば…
「きちんとマージンを付けて摘出する」ことで、省略してもいいと思います。（そのまま放置するオプションはないのだから）
♯この状況ではたとえマンモトーム生検で良性とでても「境界悪性のつもり」で（マージンをつけて）手術すべきです。
「ＭＲＩとＣＴ検査します」
⇒不要と思いますが…
ＭＲＩはいいとしても（必須ではありません）、ＣＴは無駄な被爆です。（何のために撮影？）
「予約なしでも是非先生に診察していただきたいと思います。」
⇒秘書メールにしましょう。
適切な相談をします。
水曜日の予約外はお勧めしません。
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