[管理番号:8171]
性別:女性
年齢:55歳
病名:乳癌
症状:
こんにちは。
母が今回乳癌になりました。
温存手術でした。
1.5センチ、リンパ転移2個、HER2 3+ エストロゲン?10%以上もう一つが弱陽性のルミナールHER2でした。
EC→ドセタキセル+パージェタ+ハーセプチン→ドセが終わったら放射線も入れる→続きって感じなんですけど
この治療で大丈夫なのでしょうか?
ここの病院に少し不信感がありまして、、
全摘希望だったのですが、切る必要がないなど言われ
先生がそこまで言うなら大丈夫なんだと母は温存を選んだのですが、
今でもやっぱり全摘にすれば良かったと言っています
今更全摘にするってことも可能なのでしょうか?
あとリンパのレベルも1までしか郭清しておらず、
先生は二個ならレベル2にはない。
あっても抗がん剤するから
それでなくなると、、しかしリンパの1つは癌よりも大きく
腫れていました。
色々調べるとリンパ転移が明らかな場合は
2まで郭清と書いてありました。
先生はこの1つのリンパが頑張ってくいとめてたんだよと、、
そう思っていいのでしょうか?
あと母の場合の再発率は高いのでしょうか?
腫瘍が小さいのにリンパにいっていてかなり悪いのかと心配です
長々と失礼いたしました。
宜しくお願いします
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「EC→ドセタキセル+パージェタ+ハーセプチン→ドセが終わったら放
射線も入れる→続きって感じなんですけど
この治療で大丈夫なのでしょうか?」
→極めて一般的な標準治療です。正しい。
「今更全摘にするってことも可能なのでしょうか?」
→可能です。
手術病理でたとえ「断端陰性」でも「乳房内再発のリスクはゼロにはならない」ことは確かです。
温存手術は(断端陰性だとしても)「10年で5%程度の温存乳房内再発を許容」した上での術式なのです。
★上記数字をどう解釈するか?(「それなら、このままでいいや」と思うのか、
「5%もリスクがあるなら、やっぱり全摘にしようか」どちらを思うのかは患者さんの自由なのです)
「色々調べるとリンパ転移が明らかな場合は2まで郭清」
→それが一般的です。
「先生はこの1つのリンパが頑張ってくいとめてたんだよと、そう思っていいのでしょうか?」
→そういうケースはあります。(ただ、あくまでもイメージであり保証するものでは当然ありません)
「あと母の場合の再発率は高いのでしょうか?」
→2A期なのだから…
再発率は低いです。(抗HER2療法は再発率を半分にします)
「腫瘍が小さいのにリンパにいっていてかなり悪いのかと心配」
→全く無関係。
たんに「リンパ節に行きやすい条件だった」というだけの話です。
所謂「遠隔転移再発」は「血管からの(血行性)」転移なのです。