[管理番号:5087]
性別:女性
年齢:67歳
はじめまして。
宜しくお願いいたします。
5月末、右乳頭下にしこりがあり、大学病院受診。
6月半ば、MRIと生検を受け、7月(上旬)日CT検査を受けました。
診断は以下です。
浸潤性乳管癌 soli-tubくずれの硬癌あり
Prwliminary Grading Drade3
ER;0 PrG;0
HER2;FISHテストの結果;陰性
MIB>50%
PS:55,3
(医師がボールペンで印したところを抜き書きしました)
ステージ1 2cmと聞いていますが、正確なサイズは聞いていません
6月のリンパ節の生検は、リンパ節から採取できているかどうかわかないので、判定不能。
CT検査では肺、肝臓転移なし。
以前、医師から抗がん剤は術前でも術後でもいいと聞いていたので、もう容姿にこだわる年齢でもないし、癌の悪性度を考慮し、温存でなく全摘手術を先にと希望しました。
(こちらのQ&Aも拝読してました)
すると医師は、進行が速い癌なので、抗がん剤で早く治療を始めた方がよい、抗がん剤の効果がわかって、効かなければ術後無駄に抗がん剤を使用しないですむ、手術が先だと外科との段取りもある(or手間取るとか?)と言われました。
予定では、タキサン系3w×4、アンスラサイクリン系3w×4、半年後手術です。
現在私は痩せてきてますが、食欲も普通で体力もまだあります。
半年抗がん剤を受け、体力や免疫力が落ちて年齢的にも手術がきつくなる懸念があったので、体力のある今のうちに手術を、と再度希望を述べましたが、上記の理由で、来週12日の一回目の投与に釈然としないまま同意してしまいました。
初診からもう一か月以上経っているし、現在の乳癌の治療の流れが術前抗がん剤なら、
しかたないかな、とおもったりもしますが、会話中に 効くかどうか とか 投与しても癌が大きくなったら手術する などの医師の言葉が気になります。
悪性度の高い病巣がある→早くとる→抗がん剤投与が原則ではないでしょうか。
やってみないと効果のわからない抗がん剤を先に投与して、3週間結果待ち、また投与して3週間待つ、3週も6週も待つのなら、手術の段取りが整うのを待っている方がいいような気かします。
主治医の指示通りにするか(あまり関係を悪くしたくないので)、自分の意志に従うべきか、大変悩んでおります。
良いアドバイスをいただけると大変うれしいです。
最後に、後ろの首筋が痛いというか、凝ってるというか、はっているような不快な感じが常にあるのですが、乳癌と関係がありますか。
何卒宜しくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「ステージ1 2cmと聞いていますが、正確なサイズは聞いていません」
「CT検査では肺、肝臓転移なし。」
⇒この程度の乳癌で遠隔転移を疑う必要はありません。
全く無駄な検査です。
「6月のリンパ節の生検は、リンパ節から採取できているかどうかわかないので、判定不能。」
⇒大学病院らしい…
細胞診が上手くできないのなら、やらなければいいのに…(やらなければ上手くならないとも言えますが…)
「すると医師は、進行が速い癌なので、抗がん剤で早く治療を始めた方がよい、抗がん剤の効果がわかって、効かなければ術後無駄に抗がん剤を使用しないですむ、手術が先だと外科との段取りもある(or手間取るとか?)と言われました。」
⇒バカバカしい。
質問者が、このQandAを見ていたのなら、敢えて「その理由を記載」することは止めます。
術前抗がん剤をする理由は全くありません。
これだけの早期癌で手術を先行させないことによるリスクをどう考えるのか?
「再度希望を述べましたが、上記の理由で、来週12日の一回目の投与に釈然としないまま同意」
⇒酷い話ですね。
(万が一)抗癌剤が効かずに(それが原因で)手術不能となってしまったり(其の間に)遠隔転移していまったりしたら(縁起が悪い事を言って申し訳ありません)困るのは(その医師ではなく)患者さんなのです。
全く酷い話です。
「会話中に 効くかどうか とか 投与しても癌が大きくなったら手術する などの医師の言葉」
⇒(その医師自身)そのリスクが解っているのなら…
無理やり勧めることが如何に誤りなのか、その医師は「もう一度考えるべき」です。(その前に細胞診の練習も必要です)
「やってみないと効果のわからない抗がん剤を先に投与して、3週間結果待ち、また投与して3週間待つ、3週も6週も待つのなら、手術の段取りが整うのを待っている方がいいような気かします。」
⇒私が「小さくして温存」目的以外の術前抗がん剤を認めていないことはご存知でしょうか?(QandAを暫く読めばすぐに気付きます)
勿論「手術先行」です。
★患者さんからの「手術先行の希望」を強引に術前化学療法にもっていく医療には憤りを覚えます。
「後ろの首筋が痛いというか、凝ってるというか、はっているような不快な感じが常にあるのですが、乳癌と関係がありますか。」
⇒ありません。
御心配なく。