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転移している可能性はありますか?

[管理番号:6968]
性別:女性
年齢:35歳
病名:
症状:

初めまして。

よろしくお願いします。

11月(中旬)日の夜、左乳頭部に大きめのしこりを発見。

(下旬)日に専門クリニックで、エコーとマンモをし、2cmのしこりを確認。

左脇に黒い影がうつり、心配だからと針生検を行い、現在結果待ちの状況です。

その時は気にしなかったのですが、翌日に脇の下を触ってみると、小豆大のしこりに触れました。
思い切り押してグリグリ感じる状況です。
エコーの黒い影はこのしこりだったのでしょうか?
医師は、「脇の影が気になるねぇ。転移じゃなくて関係ないといいんだけど…」と言われました。
医師にはしこりとは言われなかったのですが、転移していて、腋下リンパにしこりが出来ているのではないかと心配になっています。

医師がしこりを見落としたということになるのでしょうか?

ちなみに検査翌日に生理になり、その翌日に風邪をひきました。

体調不良のせいかとも思いましたが、26日現在もやはりしこりに触れます。
グリグリと押すと動きます。

転移している可能性は高いでしょうか?

また、もし良性でも、胸のしこりが大きいし気になると思うから、摘出はしたほうがよいと医師に言われましたが、その判断は正しいでしょうか??

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「転移している可能性は高いでしょうか?」
→画像を見ていないので判断できません。

 ただし、その医師も「気にはしている」ようなので、その可能性は否定できません。
 万が一、(乳頭下の)腫瘍が癌だったら、「センチネルリンパ節生検」することになるので、それまでは確定はしません。(細胞診したとしても確定にはならないから)

「もし良性でも、胸のしこりが大きいし気になると思うから、摘出はしたほうがよいと医師に言われましたが、その判断は正しいでしょうか??」
→針生検の結果を待ちましょう。

 癌や葉状腫瘍なら、(無条件に)手術しなくてはいけません。
 ただし、もしも良性(この場合は線維腺腫や乳管内乳頭腫)であっても、手術適応はあります。(その医師は、そのことを言っているのです)

 
 

 

質問者様から 【質問2 セカンドオピニオン】

性別:女性
年齢:35歳
病名:
症状:

先日はお忙しい中、ご回答ありがとうございます。

現在、結果待ちで不安な日々を過ごしておりますが、再度、質問させてください。

転移の可能性がなくはないとのことですが、脇のしこりについて、先生の過去の回答で、「腋下リンパにしこりが出来ても、奥深くにあるため、自分で触ってもわからない」というような内容が、ありました。

今回の私がふれているしこりは、腋下リンパに出来ているものではないということですか?
それとも稀に、自分でもしこりに気づけるのでしょうか?

腋下リンパに転移していた場合、超音波で見れば一目瞭然と、過去の回答にありましたが、私の場合は、超音波でも判断が出来ないほどのしこりだったということでしょうか?

診察していただいたクリニックでは手術は行っておらず、全国どこの病院でも紹介状を書くよと言ってくださっているのですが、良性でも悪性だったとしても、田澤先生に再診と手術を依頼したいのですが、可能でしょうか?
その際はやはり紹介状が、必要でしょうか?
セカンドオピニオンとして、予約が出来ますでしょうか?

よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

以前にも記載したこともありますが…
腋窩リンパ節は(転移していても)奥深くにあるので触れるのは(相当「大きく」
「硬く」ならないと)困難です。

ただし、痩せている人は(逆に)「正常リンパ節」でも(注意深く触診すれば)触知します。

 

「腋下リンパに転移していた場合、超音波で見れば一目瞭然と、過去の回答にありましたが、私の場合は、超音波でも判断が出来ないほどのしこりだったということでしょうか?」
→そう思います。
「転移じゃなくて関係ないといいんだけど」というコメントは、そういうことでしょう。

「良性でも悪性だったとしても、田澤先生に再診と手術を依頼したいのですが、可能でしょうか?」「セカンドオピニオンとして、予約が出来ますでしょうか?」
→「トップページ」の「手術申し込みメール」をしてください。

「手術申込」メールはこちらをクリックしてください。

「その際はやはり紹介状が、必要でしょうか?」
→原則、必要です。
「全国どこの病院でも紹介状を書くよと言ってくださっている」のであれば、問題ないのでは?(まれに、こちらから「診療情報提供依頼」することもありますが)

 
 

 

質問者様から 【質問3 リンパ節転移について】

性別:女性
年齢:35歳
病名:乳がん
症状:

針生検の結果、残念ながら、左胸乳がんと診断されました。

サブタイプ等の病理詳細結果がまだ出ていないのですが、昨日、紹介された病院へ行き造影CTとエコーを行いました。

MRIは予約の都合上、後日になってしまいましたが…

CTの結果、肺や肝臓には転移は見られませんでしたが、エコーで(主治医ではなく技師さんがやってくれました)

腋下リンパ節 Ⅰ → 14mm×6mm

Ⅱ→10mmが2つ

鎖骨下?Ⅲ→7mm

の腫れがあると言われました。

図に書いて説明されましたが、多分場所的にⅠ、Ⅱ、Ⅲのリンパ節だと思います。

14mm×6mmの腫れ(しこりがあります)は、細胞診をしてもらいましたが、うまく採取出来たかはわからないと言われました。

あとの二つは場所的に、針がさせないとのことで検査が出来ませんでした。

細胞診する際に主治医がエコーをし、見た感じは確かに右に比べたら腫れているけど、うーん。
転移してるかは判断出来ないなぁと言われ、
PET- CTをやって、白黒つけるってことも出来るけどどうする?と言われました。

私はもしPET- CTをやらなかった場合は、どのような治療になりますか?
と聞いたら、とりあえず手術してみなきゃだけど、ⅠとⅡは切除するけど、Ⅲは、転移してないものとしてすすめる。
と言われました。

この場合、私はどうしたら良いのでしょうか?
PET- CTを受けたほうがよいということでしょうか?

リンパ節に転移があるかないかの確定は何でわかるのでしょうか?

また、万が一、Ⅲに転移していたとしても、そこは切除はしないと言われました。

切除が出来ない部分なのでしょうか?

Ⅲまで転移していた場合は、抗がん剤→手術の順になりますか??
(全摘希望です。主治医にはまだハッキリ伝えていませんが…)

Ⅲまで転移していた場合、ステージ3cになりますよね?生存率を見てショックを受けています…

また、リンパ節に転移していた場合、治療するまでの間に、進行が進まないか。
今は転移していない肺や肝臓、骨などに転移しないか心配です…

田澤先生に、セカンドオピニオンを依頼したいのですが…予約は電話でいいでしょうか?
早くていつが予約とれますか?
可能であれば、リンパ節への転移の確定診断もしくは手術をしていただきたいですが、可能でしょうか?

よろしくお願いします。

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

申し訳ありませんが…
レベルが違いすぎるので、私がいちいち(そちらの医師の)発言に対してコメントするのは差し控えます。

その代わり事実のみお話しします。
1.(もしも術前エコーでレベル3に転移が疑われるのであれば)レベル3まで郭清すべき
2.リンパ節に関しては(特に)執刀医自らがエコーすべき(普段から「技師任せ」にしているから「解らないなぁー」などとなるのです)
3.細胞診の精度は100%でなくてはならない(「うまく採取出来たかはわからない」などと、言うようでは…)
4.PETは不要(PETは本来、遠隔転移を見るための検査であり「リンパ節転移を見るためではない」 リンパ節は執刀医自身が「自ら」エコーして判断すべき、細胞診するなら、それは「100%」でなくてはならない)
  ♯35歳女性(妊娠出産が可能な年齢)に対して気軽に「CT]だの「PET」だの撮るべきではない!

以上、解りましたか?
私であれば、エコーで「リンパ節転移」と判断できるのであれば、(そのまま)全摘+腋窩郭清(レベル3まで本当に転移が疑われる所見なら、当然レベル3までの郭清=腋窩鎖骨下郭清)するし、
 もしも「これは転移かな?」と迷う場合には「100%」の細胞診をするし、「転移の可能性は低い」と判断したら(細胞診せずに)術中にセンチネルリンパ節生検します。

★上記いずれにしても(ご本人が全摘を希望している以上)手術先行です。

「田澤先生に、セカンドオピニオンを依頼したいのですが…予約は電話でいいでしょうか?」
→セカンドオピニオンであれば、病院代表に電話することになります。

「可能であれば、リンパ節への転移の確定診断もしくは手術をしていただきたいですが、可能でしょうか?」
→それであれば、(セカンドオピニオンではなく)転院でしょう。その場合には「トップページ」の「手術申し込みメール」してください。

「手術申込」メールはこちらをクリックしてください。

「感想」
レベル3まで郭清できない乳腺外科医が多いことにガッカリしています。
これも「術前抗がん剤の功罪」と言えるかもしれません。

実際には「局所コントロール」として、とても重要な手技なのです。『今週のコラム 82回目 この小胸筋を(大胸筋から)剥がして、外側へ引っ張りだす操作が(視野が悪い事もあり)結構慣れが必要なのです』参照のこと