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タモキシフェンによると思われる高リパーゼ血症について

[管理番号:6578]
性別:女性
年齢:45歳
 
初めまして。
いつも今日はどのような患者さんが登壇するのだろうと更新を励みに一年ほど頑張っております。
 
今回は、インターネットで調べても、過去のQ&Aでも類似例が見つからなかった、タモキシフェンの影響によると思われる「高リパーゼ血症」についてご教示いただけましたらと思い、投稿させていただきました。
病状としては、T1B・ホルモン受容体陽性(100%)で2016年12月に温存手術した後放射線治療を行い、タモキシフェンによるホルモン療法を2017年3月に開始して一年三か月ほど経過しました。
投薬開始一年後ほどで受けた人間ドックにより、高リパーゼ血症が指摘されました。
 
開始前・一か月後・今年四月の順に血清アミラーゼが
80,100,117(基準値内),リパーゼは25,36,95と急に増えました。
エラスターゼ1を含めた膵臓精密検査の結果は明らかな異常はありませんでした。
お酒は飲みません。
 
他には、糖尿病前状態(境界型)が指摘されており、食事・運動の改善と節酒を勧められました。
LDLコレステロールも高めです。
開始前・一か月後・今年四月の順に135,125,146とやや上昇気味です。
中性脂肪は50,73,54,HDLコレステロールは59,69,72といずれも基準値内でした。
その他はほぼ例年通り・基準値内です。
 
45歳160cm43kgと痩せ形の体型で、魚・大豆・野菜(キノコや淡色野菜が多め)・玄米もしくは雑穀米を主体にした食事を達成率8割ほど・少なくとも半年以上一年未満は続けています。
肉を入れる余裕がない分若干不満があるので、チートで食後に甘いものを少し入れる位はあります。
担当医からは、膵臓の件は膵臓のわかる専門医へということでしたが、以前視力が低下した際に眼科医にかかった際には、疲れ目の眼薬が処方されて終わりました。
 
その際の経験から見て、タモキシフェンの事がわかる先生でなければ今回の事も判断がつかないと思います。
膵臓の件は検査の結果から原因が特定できず、経過観察とされていますが、気にはなるので、お心当たりについて教えていただけましたら幸いです。
不足点についてはご指摘くださいませ。
 
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
 
「膵臓の件は検査の結果から原因が特定できず、経過観察とされていますが、気にはなるので、お心当たりについて教えていただけましたら幸い」
→特に気にしたことはありません。
 関係はなさそうですが…
 「どうしても…」という際には、休薬しか「因果関係は、はっきりしない」のです。

 
 


 

質問者様から 【結果2 】

ご報告
性別:女性
年齢:45歳
病名:
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]

田澤先生、いつも医師の模範のような解答をありがとうございます。乳腺科に限らず、すべての先生がこのサイトを見てくださったらと思い、泣ける思いで拝見しています。

昨年人間ドックで指摘された「高リパーゼ血症」は、今年は指摘されませんでした。タモキシフェンを飲むタイミングを朝から夜に変えたせいでしょうか。そういえば、去年は飲み忘れないように朝服用していった記憶があります。

高コレステロールに対する食事管理の結果はあまり変わらないようなので、気にせず好きなものを食べるようにしました。ワインも時々は楽しむようにしています。薬の影響にも慣れ、体調が良くなってきたので、今年は軽い運動も始めてみようかと思います。

重ねてお礼申し上げます。
先生にも、患者さまにも、幸せが多く訪れることを祈っております。

<Q&A結果>